人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社)の原画展「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町」が28日、作者の荒木飛呂彦さんの出身地でマンガの舞台のモデルともなった仙台市の「せんだいメディアテーク」(同市青葉区)で開幕した。荒木さんにとって初めてとなる本格的な原画展で、開会前のテープカット式に登場した荒木さんは、「育てていただいた仙台市で原画展を開かせていただくなんて、本当に光栄ですし、夢にも思っていませんでした。感動しております」と述べた。
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テープカット式には、仙台市の奥山恵美子市長や集英社の堀内丸恵社長らも登場した。会場には、オープンの午前10時に入場できるチケットを持ったファン約200人が入り口付近で並び、さらに会場の外にも当日の入場券を持った人が列を作るなど、多くのファンでにぎわいを見せた。オープン前の時点で、約1500枚の整理券が配られたという。
会場には、マンガの第1部から8部までの原画や荒木さんの初期の作品「魔少年ビーティー」などの原画など計168枚が展示。順路の途中には、「石仮面」や「エンヤ婆の弓と矢」などの重要なアイテムが飾られ、壁や床には「プッツーン」など、擬音を表現したシールが貼られるなど、ファンがにやりとする仕掛けが施されている。仙台がモデルとなった「S市杜王町」が舞台のマンガ第4部のコーナーは、一番広いスペースが割り当てられており、主人公・東方仗助や岸辺露伴の等身大フィギュア、露伴の仕事場を再現したコーナーのほか、杜王町の巨大地図にiPadを向けるとAR技術により、その場所にまつわるストーリーが楽しめる「ジョジョの奇妙な杜王町MAP」なども展示されている。
会期は8月14日までで、入場チケットはローソンチケットで販売。前売り券は全て完売で、28日から発売される平日限定入場券は大人1500円、高校生以下800円、未就学児童は入場無料。10月からは東京で仙台とは異なる展示内容の「ジョジョ展」も開催される予定。(毎日新聞デジタル)
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