2日に発売されたWii用ソフト「ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オンライン」の初週(4日間)の販売数が42万本(Wii本体同こん版含む)だったことが9日、エンターブレインの調査で明らかになった。09年に発売されたニンテンドーDS用ソフト「ドラゴンクエスト9」は、初週(2日間)で約234万本を販売しており、約6分の1に激減した。
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これまでの「ドラゴンクエスト」の本編シリーズは、400万本前後を売るメガヒット作。今回の「10」は月額課金が必要なオンライン専用ゲームということから、パッケージソフトの販売数はこれまでを大きく下回ることが予想されていた。代わりに長期間にわたる継続的なサービスで収益を出すビジネスモデルになっていることから、利用者をどれだけ長期にわたって取り込めるかがカギとなる。
発売元のスクウェア・エニックスは02年から10年間の長期にわたりオンライン専用ゲーム「ファイナルファンタジー11」を展開している。FFシリーズはパッケージで約200万本を売る人気ゲームソフトだが、オンライン専用の「11」は約16万本(PS2版、エンターブレイン調べ)にとどまった。そのため発売当時は、実際に任天堂の岩田聡社長から「FF11はオンラインになって売れなかった」と指摘され、スクウェア(当時)の和田洋一社長が「収益構造が違い、単純比較されても困る」と反論するなど、ゲーム業界でオンライン化についての激論が交わされた。その後スクウェア・エニックスは03年から「FF11」が主力のオンラインゲーム事業の部門の業績を公表し、04年3月期の部門別売上高が約89億円、営業利益が約23億円の高収益部門となっていることが明らかとなり、以後長期にわたって同社の収益に貢献している。
「ドラゴンクエスト10」はシリーズ初のオンライン専用RPGで、インターネットを通じて、他のプレーヤーが一つの世界に集まって新たな冒険が楽しめる。ソフト(6980円、20日間のオンライン利用券付き)とは別に、30日間で1000円の利用料が必要。ただし子供に配慮して、1日2時間の無料プレー時間を設ける。(毎日新聞デジタル)
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