大沢たかお:NHK初の連ドラ主演 古代東北の英雄アテルイ役で

「火怨・北の英雄 アテルイ伝」で主演を務める大沢たかおさん
1 / 6
「火怨・北の英雄 アテルイ伝」で主演を務める大沢たかおさん

 俳優の大沢たかおさんが、NHKの時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」(BSプレミアム、総合)に、古代東北の英雄アテルイ役で主演することが2日、明らかになった。13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」と連続テレビ小説「あまちゃん」に続き、東北を舞台とした作品で、大沢さんが同局の連続ドラマに出演するのは初めて。

あなたにオススメ

 同日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれた制作発表で、大沢さんは「俳優として何かできることはないかと模索していた中、(ドラマの)話をいただいて共鳴した。一昨年、ドラマは一段落して、体力的なことを含めてドラマ(しばらくは)ないな……と思っていた中、企画をいただいて武者震いした。記憶に残る作品になると思う。ものすごく気合が入っている」と意気込んだ。

 作品の舞台となるのは、奈良時代後期から平安時代初期の胆沢(現在の岩手県奥州市)。朝廷が東北が征服しようとしていた中、東北の地と民を守るために立ち上がったアテルイ(大沢さん)が、坂上田村麻呂が率いる大軍勢に挑む姿を描く。アテルイを主人公とした作品は舞台化されたことはあるが、ドラマでは初めて。脚本は西岡琢也さん、音楽は川井憲次さんが担当し、撮影は、9月30日~11月中旬に岩手県などで行われる予定。

 同局の真鍋斎プロデューサーは作品のテーマについて「東北の人に誇りを再認識していただき、元気になってもらいたい。アクション、親子愛、男女の愛、友情ありの娯楽作品です。楽しんでいただき、その先に深いテーマがあることを感じていただきたい」と説明し、大沢さんの起用理由を「強さと優しさを内に秘めながら説得力を持っている」と話した。

 大沢さんは、東北の印象を「本来の日本が残っているんじゃないかと感じている」とし、「全国の人に見ていただきたいが、東北の人たちに『よくやった』といわれるような作品になればいいと思う」と語っていた。

 ドラマは、BSプレミアムで13年1月に放送。全4回。NHK総合では13年3月に全2回の再編集版を放送する。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 6 枚

テレビ 最新記事