ばけばけ:フィリピンに行きたいヘブン トキを説得できるか? 第106回で視聴者が最もクギヅケになった場面を「注目度」で確認

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
1 / 2
連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第106回(3月2日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時11分の70.3%だった。

あなたにオススメ

 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇トキの英語のレッスンの場面で注目度が上昇

 第106回は、ヘブン(トミー・バストウさん)の仕事を支えるため、英語の勉強を続けるトキ(高石さん)の話。ある日、ラン(蓮佛美沙子さん)にお茶会に招待されたトキは、外国人の妻で英語も上手なランに、トキは英語の勉強のコツを教えてもらい、家でも丈(杉田雷麟さん)や正木(日高由起刀さん)に英語の指導を仰ぐ。そんな中、ヘブンにイライザ(シャーロット・ケイト・フォックスさん)から再び手紙が届く。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、放送開始直後に高い数字を記録。オープニングの間に下がったが、再び次第に上昇し、終盤に一度、ピークを作った。実は2度とも、トキの英語のレッスンの場面だ。

- 広告 -

 ◇「アメリカ、イク、シタイ、デスカ?」

 開始早々の山は、午前8時1分の69.7%を頂点に、前後の午前8時0分(68.6%)と午前8時2分(69.0%)を含めた、オープニング前の約3分間。第22週の放送が始まると、注目度がいきなり高くなった。ヘブンはマンツーマンでトキに英語を教えている。ヘブンのモデルであった小泉八雲も子供らに英語を直接教えたが、ドラマのように特に発音に関しては厳しかったのだそうだ。

 最初の午前8時0分は、「ハット(帽子)」を使った英文を発音させるが、大きなあくびが出て、トキはハットに顔をうずめる。前週の第21週のラストでも、トキは英語を教わっている時に睡魔に襲われた。トキの英語はなかなか上達しないが、ヘブンも辛抱強く対応している。

 午前8時1分は、トキの英語の発音に「グッド」と言うと、ヘブンが英語の練習を一度中断する。そして、いきなり「トキさん、アメリカ、イク、シタイ、デスカ?」とヘブンが尋ねる。あまりに突然のことに、トキは「アメリカ?」と言った後、「NOです」とはっきり答える。

 最後の午前8時2分は、言葉もわからないので「怖いですけん」とその理由を語るトキに、「デモ、アナタ、コワイ、スキ」とヘブンは粘る。さらに、アメリカには「ゴースト(幽霊)」がいると伝え、トキの興味を引こうとするヘブン。トキは「幽霊がおるのか?」と少し悩み始め、アメリカ行きに賛成するかもという雰囲気が漂った時、トキは再び大あくびをする。トキの答えに注目していたヘブンとトキは2人で笑ってしまう。

 2人のやりとりが楽しい場面だが、特に「アメリカ、イク、シタイ、デスカ?」と言い出したヘブンの対応が、視聴者も気になったに違いない。

 ◇「フィリピン」の発音を繰り返させるヘブン

 注目度は、オープニングで57%台まで下がった後、トキとランがお茶をしながら話す場面で次第に上昇し始める。この日の最高値70.3%を記録した午前8時11分にピークを迎え、その後は再び下降していく。

 午前8時11分の少し前のシーンで、イライザからの手紙を受け取り、「フィリピン滞在記」を書かないかという依頼が舞い込んでいることをヘブンは知る。フィリピン行きを真剣に考え始めたヘブンは、「フィリピン……未知の国。一人ならすぐにでも……」と思わず漏らす。

 午前8時11分台は、同僚のロバート(ジョー・トレメインさん)に相談したあたりから。ロバートは、日本で執筆を続けることは難しくなると指摘し、「フィリピンへ行きなよ」と言う。

 その晩、ヘブンはいつものようにトキに英語を教えるのだが、例文に使うのは「フィリピン」。思いが先走り、何度も「フィリピン」の発音を繰り返させるヘブンのわかりやすい行動に、視聴者も笑ってしまったのだろう。次の午前8時12分台だが、その様子を見ていたフミ(池脇千鶴さん)が「ずいぶん力が入っちょるねえ、ヘブンさん」と漏らすシーンもあり、さらにクスリとさせられたに違いない。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事