キーファー・サザーランド:緊急来日 「引き受けなかったら後悔する」 「24」後の主演ドラマ

米ドラマ「TOUCH/タッチ」緊急来日会見を行ったキーファー・サザーランドさん(左)とゲストの濱田龍臣君
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米ドラマ「TOUCH/タッチ」緊急来日会見を行ったキーファー・サザーランドさん(左)とゲストの濱田龍臣君

 米テレビドラマシリーズ「24−TWENTY FOUR−」のジャック・バウアー役で人気のキーファー・サザーランドさんが「24」後に主演した米ドラマ「TOUCH/タッチ」のWOWOWでの放送をPRするためこのほど来日。3日、東京都内で会見した。ドラマの脚本にほれ込んで出演を決めたというサザーランドさんは「こんなに早くドラマの世界に戻ってくるとは思わなかったが、感情を動かす物語であり、これを引き受けなかったら後悔すると思いました」とその魅力を語った。

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 同ドラマは、3月から全米FOXネットワークで放送され、第2シーズンの放送が早くも決まったサザーランドさんのドラマ最新作。01年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件で妻を失ったサザーランドさん演じる元新聞記者の主人公マーティンは、幼い息子ジェイクが無言症で自分や他人と交流できないことに悩むが、ジェイクが落書きのようにつづる数字に特別な意味があると気づく。ジェイクは過去・現在・未来と時代を超えた、世界各地の人々のつながりを知覚し、数字で表現していた。マーティンは、ソーシャルワーカーに父親の資格を問われながらも、無言症の専門家にアドバイスを請いながら、ジェイクの“奇跡の数字”を解読し、世界中の人々を救おうとする……というヒューマンミステリー。

 「日本に来るためならどんな口実も作るさ(笑い)」とシーズン2の撮影の合間をぬって来日したサザーランドさんは、今回のドラマ内に東日本大震災でアメリカの西海岸に流れ着いた遺留品を集める男のエピソードがあるといい、「民家からの遺留品が増えていると聞いて胸を痛め、震災の被害にあった人々への思いを一層強くしました。このエピソードを作ることができたことを誇りに思うし、ぜひ日本のみなさんに見ていただければと思います」と真摯(しんし)に呼びかけた。

 会見には、劇中の息子・ジェイクと同じ年に生まれた人気子役の濱田龍臣君がゲストとして登場し、サザーランドさんに花束を贈った。「将来、ハリウッドで活躍する俳優になりたい」という濱田君に、サザーランドさんは「文化や言葉の壁を飛び越えるのが演技。いつか共演する可能性は大いにあると思うし、それができたら光栄です」とエールを送った。一方、ジェイク役のデビッド・マズーズ君に「日本的なお土産を買って帰りたい」というサザーランドさんに、濱田君は「東京スカイツリーのパズルとかがいいかな?」とアドバイス。会見の最後に2人ががっちりと固い握手を交わしていた。

 同ドラマは、WOWOWプライムで10月5日から毎週金曜午後11時に放送。第1話のみ無料放送となる。(毎日新聞デジタル)

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