TBS:視聴率苦戦でゴールデン5割超の大幅改編

 TBSは10月期にゴールデン帯で改編率5割を超える大幅な番組改編を実施すると発表した。視聴率が落ち込んでいるバラエティー番組で、爆笑問題やネプチューン、ダウンタウンの浜田雅功さんを司会に迎え、新規に4番組をスタートさせるなど、来年の春以降の土台作りを進めるという。

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 番組改編説明会で説明に立った同局の太田寛宣伝部長は12年の視聴率について「上半期は数字的に苦戦している」と語り、今後の巻き返しを図るためファミリー層をターゲットにした総合編成を目指すとの方針を示した。バラエティー番組強化に加え、既存の番組をよりターゲットに合う枠に移動する番組放送時間枠の調整で、改編率で全日帯23.4%、プライム帯47.9%、ゴールデン帯54.4%に及ぶ大幅な改編を実施。太田部長は「10月期もそうだが、来年の春以降の土台作りの意味合いも含めている」と語った。

 バラエティーでは、くりぃむしちゅーの有田哲平さんと江角マキコさんが司会を務め、現代女性の悩みや流行などを紹介する「私の何がイケないの?」(月曜午後7時)をゴールデンでレギュラー化。新番組では、爆笑問題が司会を務め日本全国あらゆるものに打ち込む若者を応援する親子向けの「爆笑学園ナセバナ~ル!」(火曜午後8時)、ネプチューンが司会を務める「ネプの超法則!!」(土曜午後8時)、2人の大物芸能人が「王様」として戦士となった芸能人をドラフト形式で指名し司会の浜田雅功さんが設定したゲームで競う「王様のチョイス(仮)」(木曜午後7時)、日曜午後8時にはタイトル未定の大型新バラエティーを予定している。

 番組放送時間枠については、マーケティングでどの曜日のどの時間にどういった層が見ているかを総合的に調査し、曜日ごとに視聴者に合わせて番組を編成。女性層中心の流れを意識した月曜は、過去3回の特番で女性全般から圧倒的支持を得た「私の何がイケないの?」(月曜午後7時)をゴールデンに投入。火曜と木曜は「若者やファミリー層を狙ってバラエティー中心にする」(太田部長)といい、新番組「爆笑学園ナセバナ~ル!」と「王様のチョイス(仮)」をスタートさせるほか、水曜午後7時から放送していたさまぁ~ず司会の「イカさま☆タコさま」は木曜午後8時に移動して、親子ターゲットを意識した内容にする。

 土曜と日曜は、家族の会話を広げるエンターテインメント性の強い番組として、人気のスポーツバラエティーをバージョンアップした「炎の体育会TV」(土曜午後7時)や、新番組「ネプの超法則!!」、タイトル未定の大型新バラエティーを予定している。

 また10月期のドラマも、本格派の「日曜劇場」、女性ターゲットの「金曜ドラマ」、若者狙いの「木曜ドラマ9」、ミステリーの「パナソニックドラマシアター」とそれぞれのドラマ枠の特性をはっきりさせ、視聴者の獲得を目指すという。(毎日新聞デジタル)

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