松たか子:兄・染五郎の現状を報告「彼に時間を」

映画「夢売るふたり」の初日舞台あいさつに登場した松たか子さん
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映画「夢売るふたり」の初日舞台あいさつに登場した松たか子さん

 女優の松たか子さんが8日、東京都内で行われた阿部サダヲさんとのダブル主演映画「夢売るふたり」(西川美和監督)の初日舞台あいさつに登場。歌舞伎の公演中に奈落に落下し、けがをした兄で歌舞伎俳優の市川染五郎さんについて「大変お騒がせし、皆さんにご心配をおかけしまして、大変申し訳ありませんでした」と謝罪し、「おかげさまで順調に回復しております。どうか彼に時間を与えてやってください」と頭を下げた。イベント終了後は報道陣に声をかけられると、ピースサインで染五郎さんの回復ぶりをアピールしていた。

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 「夢売るふたり」は、「ゆれる」(06年)や「ディア・ドクター」(09年)で知られる西川監督の最新作。東京の片隅で小料理屋を営んでいた夫婦は、火事ですべてを失う。夢をあきらめきれない2人が選んだ再出発の手段は、妻が計画し、夫が女をだます“結婚詐欺”だったが、うその繰り返しはやがて、女たちとの間や夫婦の間にさざ波を立て始める……というストーリー。

 舞台あいさつには、松さんのほか、阿部さん、田中麗奈さん、鈴木砂羽さん、江原由夏さん、木村多江さん、笑福亭鶴瓶さんも登場した。劇中で火事に遭ったり殴られたりと散々な目に遭ったという阿部さんに、田中さんは「(ネタバレなので言えないが)阿部さんにひどいことをしてごめんなさい。顔ってこんなふうにはれるんだと思いました」と謝罪。鶴瓶さんも「あれはひどかった。カットがかかった瞬間に『やめたれ!』って言った」とうなずいた。阿部さん本人は「いろいろな表情を引き出してくださってありがとうございます。あんな顔するんだな、おれ」と西川監督に感謝した。

 西川監督は「煮たり焼かれたりご苦労様でした。阿部さん、本当は好きでした。阿部さんにやってもらって良かった」とねぎらい、「女性という生き物の複雑さや面白さを出したいというのがテーマだった。男性にも女ってこういう生き物だと再発見できるので、どうぞ心から楽しんでください」とアピールしていた。(毎日新聞デジタル)

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