アイドルグループ「乃木坂46」の生田絵梨花さん(15)が日本語吹き替え版で声優を担当した、ハリウッド映画「ハンガー・ゲーム」が28日から公開される。同グループの総合プロデューサーの秋元康さんが「ポスト前田敦子」と太鼓判を押す正統派美少女・生田さんに、「念願だった」という声優初挑戦の感想や、今後の夢について話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
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「ハンガー・ゲーム」は、全世界でシリーズ累計5000万部以上の売り上げを記録したスーザン・コリンズさんの小説が原作。強大な権力者と絶望に支配された独裁国家を舞台に、愛する家族のために命懸けの“ハンガー・ゲーム=殺戮(さつりく)ゲーム”に身を投じたヒロイン・カットニスの勇気と成長を描くサバイバルアクションだ。全米では3月の公開以来、4週連続で興行収入1位というヒットを記録している。日本語吹き替え版では、主人公のカットニスを水樹奈々さんが演じ、生田さんはカットニスとライバルでありながら、絆を育む重要なキャラクター、12歳の少女・ルーの声を担当している。
今回、ルーの吹き替え声優を選ぶにあたり、「乃木坂46」内で映画さながらの“サバイバル”オーディションが行われた。メンバー33人の中から役を射止めた生田さんは、「声の仕事をいつかやってみたいと思っていたので、本当に光栄でした!」と満面の笑みで喜びを語り、「発表のときに、メンバーが『おめでとう』と声をかけてくれて。みんなが『頑張ってね』と言ってくれたので、すごく心強かったです」とメンバーへの感謝の言葉を口にする。
合格の決め手を聞くと、少し悩みながらも「本番前に、監督さんから注意された部分を、自分なりに最善をつくしてやりました」と明かした。実際のアフレコのときにも「私の場合は、パッと出した声がいいといわれたので、変に役を作らず、ルーの気持ちになって演じました。そうすればあとから声がついてくるっていわれて『なるほどな』って……」と語った。
しかし、初めてのアフレコ体験は「想像していた以上に難しかった」ようで、「収録前に自分なりに役の気持ちを考えて、工夫してみたつもりだったんですが、スタッフさんに『独り言のように聞こえる』といわれてしまって。言葉の投げ合いなので、(アフレコのときにはいない)相手との会話をイメージするのがすごく大変でした」と振り返る。
一方で、「不安は大きいですが、やるだけのことはやりました!」と精いっぱい演じたといい、「今まで声が乗っていなかった映像に、自分の声が乗っているのを見せてもらったんですけど、それが不思議で。『ハンガー・ゲーム』に自分の声が使われているというのを実感したときに、すごくうれしかったです! これって本当にすごいことですよね!?」と、素直な感動を興奮気味に話した。
生田さんは、同グループのフロントメンバー「七福神」の一員で、国民的アイドルグループ「AKB48」の総合プロデュースも務める秋元さんから「前田(敦子)に似ている。エースになれる逸材」と絶賛される注目のメンバーだ。しかし、そのことについては「前田さんに申し訳ないです。まだ、この世界に入って短いですし、歩んできている道も違いますし……」と恐縮しきりで、「そういってくださる言葉に合うように『頑張らなきゃな』とは思います。自分ができることは何事も、全力投球で頑張っていきたいです」と謙虚に語る。
最後に、将来の夢をたずねると、「まだ具体的にははっきり決まってないんですが、興味があるのは歌手」と明かす。小さいころから歌うことが大好きで、「時間が空いたらカラオケによく行きます。乃木坂46の歌も歌いますし、演歌を歌ったりもします(笑い)。石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』とか……」と意外なレパートリーをあかし、あこがれの歌手は「『いきものがかり』(のボーカルの吉岡聖恵)さん。高音がパーンと出て、声がきれいで。それから、自分たちで曲も作ってらっしゃるので、すごいなって思います」と話す。また、4歳からピアノを習っているという生田さんは、「アンジェラ・アキさんのように、いつか弾き語りもしてみたいです」と瞳を輝かせながら語っていた。
映画「ハンガー・ゲーム」は、28日から全国で公開。
<プロフィル>
いくた・えりか。1997年1月22日生まれ。A型。人気アイドルグループ「AKB48」の公式ライバルとして11年に結成した「乃木坂46」の第1期メンバーオーディションに合格。現在、選抜チームのメンバーであり、フロントメンバー「七福神」の一人。9月1~9日に東京・パルコ劇場で開催された同グループ初の劇場公演「16人のプリンシパル」では、毎日実施されるファン投票で1位を5回獲得。それ以外はいずれも2位にランクインしており、今後の活躍が期待される。
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