フジテレビ:収録中の事故で過剰演出に慎重姿勢 「けがをさせないのが大前提」

収録中に腰椎骨折の大けがをした「ずん」のやすさん
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収録中に腰椎骨折の大けがをした「ずん」のやすさん

 フジテレビの豊田皓社長は27日の定例社長会見で、お笑い芸人のスギちゃんがテレビ朝日の番組の収録中に高飛び込みの企画でけがをするなど、バラエティー番組の過剰な演出が問題になっていることを受けて「タレントの方に、けがをさせてはいけないというのが大前提で番組を作っていく」との方針を明らかにした。

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 豊田社長は、2月にお笑いコンビ「ずん」のやすさんが同局のバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の収録中に腰の骨を折った経験をふまえて、「その後、洗いざらい(企画を)再検討して、体を張った番組をやめることになった」といい「安全対策をしても、タレントの方が限度を超えたことをやってしまうことがある。不可抗力のけがはあるかもしれないが、制作側は配慮しなければいけない。(現場では)やすさんの事故が教訓になっていると信じている」と説明した。

 同様の事故でお笑い芸人のスギちゃんが、1日にテレビ朝日の番組収録で、高さ10メートルの台から飛び込み、着水の際、胸椎(きょうつい)を骨折。全治3カ月の重傷を負って入院したが、26日、コルセットを着用して復帰会見を開いた。テレビ朝日は、今後の高飛び込み企画の中止を発表している。(毎日新聞デジタル)

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