故ロバート・ラドラムさんの人気小説を映画化し、マット・デイモンさん主演で大ヒットした「ジェイソン・ボーン」シリーズ。その3作品の脚本を担当したトニー・ギルロイ監督がメガホンをとり、「ハート・ロッカー」(08年)や「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(11年)、「アベンジャーズ」(12年)に出演したジェレミー・レナーさんが主演した「ボーン・レガシー」が28日に封切られた。新たなシリーズの幕開けだ。
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ボーン(デイモンさん)が米中央情報局(CIA)の極秘計画を暴いていたその裏で、別の極秘計画が進行していた。情報漏えいによって国家が危機的状況に陥ることを危惧した上層部は、証拠隠滅のためにすべての計画を抹消することを決定。その計画の一つ「アウトカム計画」に関わっている工作員アーロン・クロス(レナーさん)にも追っ手が忍び寄る……。彼がいかに敵を出し抜き全貌を暴いていくかが見どころ。物語がボーンシリーズと同じ世界、同じ時系列で進行していくのが特徴だ。
正直なところ今作は、記憶をなくしたボーンがピンチに陥るたびに驚異的な身体能力を発揮して敵を出し抜いていく前シリーズほどの意外性は今のところ味わえない。しかし、今後新たなことが分かるに従い、面白さが増していくことが期待できる上に、今回出番が少なかったジョアン・アレンさん演じるCIA内部調査局長パメラ・ランディが、今後、クロスとどうからんでいくのかも楽しみ。もしかしたら、クロスとボーンがタッグを組むなんてこともあるかもしれない。ちなみに、今作の完成披露試写会前の舞台あいさつに立ったレナーさんは、CIA工作員の体調を管理するマルタ・シェアリング博士を乗せたオートバイでのチェイスシーンを今作の見どころに挙げていた。
そのシェアリング博士を演じるのは、レイチェル・ワイズさん。アーロン暗殺計画を指揮する国家調査研究所の司令塔リック・バイヤーにエドワード・ノートンさん。ほかに、デビッド・ストラザーンさん、スコット・グレンさん、アルバート・フィニーさんらボーンシリーズの出演者が再集結している。28日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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