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注目映画紹介:「ツナグ」 死者との再会をツナグ案内人が見た3組6人のそれぞれの物語

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「ツナグ」の一場面 (C) 2012 「ツナグ」製作委員会

 先ごろ最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」をはじめ、映画「アントキノイノチ」や「麒麟の翼~劇場版・新参者~」など、作品ごとに違う表情を見せる松坂桃李さんの初の映画単独主演作「ツナグ」が6日に封切られる。直木賞作家の辻村深月さんの連作短編が原作で、テレビドラマ「JIN−仁−」や「ROOKIES(ルーキーズ)」などの演出、映画「ROOKIES~卒業~」(09年)の監督で知られる平川雄一朗さんが脚本を書き、メガホンをとった。平川さんにとっては、これが脚本家デビュー作でもある。

 死者との再会を望む人に、その思いをかなえてあげられる案内人“ツナグ”。その不思議な力を受け継いだ、松坂さん演じる高校生の歩美は、今は“ツナグ”をする祖母アイ子(樹木希林さん)を手伝う見習いの身。彼はさまざまな再会を仲介し、また自身の両親の不可解な死の真相と向き合うことで成長していく過程が描かれていく。

 死んだ母(八千草薫さん)に会いたいという横柄な態度の中年男性(遠藤憲一さん)、仲たがいしたまま親友(大野いとさん)を亡くした女子高校生(橋本愛さん)、7年前に失踪した恋人(桐谷美玲さん)を待ち続けながら、もしや……とツナグに依頼するサラリーマン(佐藤隆太さん)……。歩美が仲介する3組6人の事情はさまざまだ。彼らがたどりつくそれぞれの結末は、幸せなものもあれば、不幸なものもある。それをドキドキしながら見守り、考えさせられたり、感銘を受けたりと、共感しながら見ることができる。樹木さん、八千草さん、さらにアイ子の兄役の仲代達矢さんという重鎮たちにを相手に、堂々と主演をこなした松坂さんに感心した。ありえない話かもしれないが、ツナグのような人がいたらすてきだな、そんなことを思わせる作品だ。6日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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