テレ東・田中瞳アナ:「まだまだ足りない部分がたくさん」入社6年目に思うこと 今後の目標は「仕事も生活も豊かに」(インタビュー後編)

テレビ東京の田中瞳アナウンサー
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テレビ東京の田中瞳アナウンサー

 11月20日に初フォト&エッセー「瞳のまにまに」(講談社)を発売したテレビ東京の田中瞳アナウンサー。「視聴者の皆さんはもちろん、制作側にも信頼されるアナウンサーになりたい」と語る田中アナに、入社から5年半を振り返っての思いや、今後の目標について聞いた。(前後編の後編)

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 ◇アナウンサーになって5年半 自身が感じる成長は?

 2019年に同局に入社した田中アナは、人気バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」(土曜午前11時半)の4代目アシスタントや、経済ニュース番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(月~木曜午後10時、金曜午後11時)のフィールドキャスターなど、バラエティーから報道まで幅広く活躍。入社6年目にして、同局の看板アナウンサーへと成長している。

 アナウンサーとして働いてきた5年半を振り返り、田中アナは「少しずつ制作側の思いをくみ取ることができるようになってきたと思います」と語る。

 「入社してすぐの研修の時に、バラエティーの制作の先輩方に『どうやったら、また一緒に仕事したいって思ってもらえるんですか?』と質問したんです。そうしたら、『アナウンサーは出演者の中で唯一、制作の意図をくみ取ってくれる存在だから、それを理解して動いてくれる人に、またお願いしたいと思う」と教えていただいて。それを意識しながら5年半やってきて、ちょっとずつですけど、『助かった』『いてくれてよかった』と言ってもらえるようになりました」と顔をほころばせる。

 現在は週3回、夜の生放送に出演するなど多忙な日々を過ごしているが、「夜に自由な時間がある2日間が本当に幸せで仕方ないんですよ。その時間に勉強して、いろんなことをインプットすればいいのかもしれないけれど、ゆっくりとお酒を飲むことで時間を無駄にするのが最高の贅沢(ぜいたく)だと思っていて。日本酒がとっても好きで、飲みに行ったら、ちびちびずっと飲んでいます」と明かす。

 休日は、おいしいものを食べたり、旅行に行くことで、日ごろの疲れをリフレッシュしているという。

 「一人でスイーツを食べに行ったり、飲みに行ったり、自分の欲望をMAXに満たすことでリフレッシュしています。もし休みを確保できそうだったら、お願いして休みをもらって、一人で少しだけ遠くに出かける。何をするわけでもないんですけど、海のそばを自転車で走って、写真を撮って、海鮮を食べて帰って来る……みたいなこともしましたね」

 ◇現在28歳 「どんな30歳になっているか楽しみ」

 仕事にプライベートに充実した日々を過ごす田中アナに、今後の目標を尋ねると「普通の感覚を持った普通の人間でありたいです」と意外な答えが返ってきた。

 「アナウンサーって特別な経験や能力がある人もたくさんいるんですけど、私は全然そんなことなくて、強い武器を何も持っていないんですよ。それでもやってこられたことは偶然かもしれませんが、ずっと普通の人間でいたいなと思います。アナウンサーの仕事もまだまだ足りない部分がたくさんありますし、極めるまでには時間が必要だなと思います」

 そんな高い志を持つ田中アナは現在28歳。30歳までに実現したい目標を尋ねると、「料理を全然しないので、料理を作るようにしたいですね。本当にひどい食生活を送っておりまして、きちんと朝ご飯を食べる生活を始めたいです」と苦笑いした。

 「30歳からいろいろ変わると聞くので、その変化に備えたいですね。30歳になるのが怖いことは全くなくて、年を取るのが嫌という気持ちも全くないんです。むしろ早くおばあちゃんになりたいくらい。どんな30歳になっているのか、自分でも楽しみですし、仕事も生活も豊かに過ごせているといいなと。心穏やかな日々を過ごしたいですね」

 最後に、自身のフォト&エッセーについて「誰もが毎日ポジティブに明るく生きているわけではなくて、いろんなことを考えて、自分と戦うこともありながら、踏ん張って、働いて、食べて、生きていると思うんです。そういう日常の中で生まれた感情を、初めて言葉で紡いだ本なので、もしも興味があれば読んでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

 「瞳のまにまに」は11月20日発売。価格は1980円。

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