アメトーーク!
東野幸治プレゼンツ「アメトーーク!」にハマってない芸人(vs常連芸人)
11月14日(木)放送分
27年前の日航機墜落事故で肉親を失った三つの家族の姿を描いた門田隆将さんの著書をドラマ化した「尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故~」が、7日からWOWOWのドラマWスペシャルとして前後編で放送されることになり、ドラマW初出演で主演を務める俳優・伊勢谷友介さんが玉山鉄二さん、松坂桃李さんと取材に応じた。3人は、ドラマの見どころや撮影の様子、理想の父親像など“男子トーク”で盛り上がった。(毎日新聞デジタル)
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ドラマは、27年前の日航機墜落事故で肉親を失った三つの家族の姿を描いた門田隆将さんのノンフィクションを基に、脚本を連続テレビ小説「おひさま」の岡田惠和さんが担当し、映画「沈まぬ太陽」の若松節朗監督が手がけたフィクションとして描かれている。親子で歯科医院を営んでおり、同事故で父を亡くした峰岸薫(伊勢谷さん)、13歳のときに父を助けようと同事故現場に向かった上杉弘樹(玉山さん)、9歳で母と妹を同事故で失い、父と離れて暮らすこととなった小倉光太郎(松坂さん)という父への思いを抱えて成長した3人の息子たちを中心に、絶望からはい上がった三つの家族を描く。
役柄について、伊勢谷さんは「個人的なことを言わせていただくと、最近どうも、(自身の出演作に)キャラクターや時代劇ものが多すぎたので、父親と触れあったり、通常の家庭を時代を超えながら演じられて、すごく充実した時間を過ごさせてもらった」と振り返った。玉山さんは、岡田さんの脚本を読んだときに「悲しみも喜びも、前に進むという思いも繊細に描かれていた。これを読んでしまった以上、断る理由が何もなかった。楽しみしかなかったんですよね」と語った。一方、脚本を読んで題材となった墜落事故にゾッとしたという松坂さんだったが「(演出するのが)若松監督だと聞いて、純粋に出てみたいという好奇心しかなかった。メッセージを伝えたいとかは、あとから出てきた。脚本を読んだときには早く現場に入りたいという気持ちしかなかったですね」と話した。
演出した若松監督は「本当にダンディーですし、笑顔が本当にステキなんですよ」と印象を語る松坂さん。「でも決して妥協がない。そのシーンの延長線まで見て脚本にはないライブ感を与えてくれる人で、すごく居心地がよかった」といい、印象的だった演出は「監督自ら(現場で)演じてくれる(笑い)。それが求めてる演技に一番近いんですよ! プレッシャーです」と明かし、玉山さんも「やるやる!」とうなずいた。玉山さんは「役者のお芝居をすごく大事にしていて、モニターではなく生の芝居を見極めてくださる。役者が伸び伸びとやれる環境を作る監督」と説明し、「僕は撮影する前に、先に監督と連絡を取っていろいろ確認し、すべて問題を解消した上で臨んだ」と撮影前の準備についても熱く語った。
クライマックスのシーンについて、若松監督に何度も相談したという伊勢谷さんは「僕ら自身の言葉をよく聞いてくれる。僕は最後のシーンのせりふちょっと書き換えちゃっているんですけれど、柔軟に考えてくださった。そういうことが励みになって、日々のお芝居の中でも自分が不安なく現場にいられる空気感を作ってくださった。本当に気持ちのいい現場でしたね」と笑顔を見せた。
ドラマの前編について、印象的だったシーンは、玉山さんは「生まれたばかりの保育器の中の息子を見る緒形さんの表情がすごくよかった」と、自身の演じる弘樹の父親役を演じた緒形直人さんのシーンを挙げた。松坂さんは「歯医者での、伊勢谷さんと(父親役の)國村(隼)さんの日常の掛け合いが面白い」といい、伊勢谷さんは、緒形さんが子どもたちと家の中でテントを張ってはしゃぐシーンに「あれ、超やりたい! 俺は絶対ああなるわ~」と自身の未来像を夢見る一方で、実際の事故の映像を使ったシーンについても「僕自身は事故の時に9歳だったので記憶にあった。衝撃的で、あれでリアリティーが増した。気持ちに追い打ちをかけてくれましたね」と話した。
前編では、3人が演じる息子たちの幼少期とその父親たちとのふれあいなど事件前の幸せな日常を中心に描かれる。松坂さんは、自身の父親を演じた萩原聖人さんの演技について「子どもに対してとてもけなげ。実際に父になってみないと分からないような感覚だと思うんです」と語った。
ドラマにちなんで理想の父親像を聞くと「愚直な感じがいいかなと思うんですけれど、きっと自分は嫁に尻に敷かれそうな感じがする……」と弱気な松坂さんに、伊勢谷さんは「23歳じゃ結婚はまだでしょ。彼女はいる? 嫁を選ぶときはそのお母さんを見た方がいいらしいよ~」とアドバイス。理想の父親について、伊勢谷さんは「本当に緒形さんが演じた父親みたいな、ヒマワリのように笑う父親が理想なんですけれど、たぶん俺はずっとヒマワリみたいにはいられない。たまにイバラを背負っているときがありまして(笑い)。だから嫁をもらう前にそこを修正中です」とちゃめっ気たっぷりに答えた。
唯一実際に父親になっている玉山さんは「子どもにしてあげたいと思うことはきりがないくらいあるんですよ。『あのときこれもやってあげればよかった』と思いたくない」と理想像を語り、「生まれる2カ月前に、津川雅彦さんから赤ちゃん用おもちゃを手作りするキットをもらったんですが、毎日5分間磨いて2カ月後に完成するはずのおもちゃが、頑張りすぎて3日くらいでできちゃったんです……」と、全力の父親エピソードを明かした。
ドラマWスペシャル「尾根のかなたに」は、7日に前編、14日に後編を、各日午後10時からWOWOWプライムで放送する。
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2024年11月16日 11:00時点
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