アニメ「機動戦士ガンダム」の人気キャラクター「シャア・アズナブル」をイメージしたコンセプトカー「シャア専用オーリス　CONCEPT」が7日、東京・お台場で開催された「第5回MEGA WEBフェスタ in お台場学園祭」のイベント会場にお目見えし、“ガンダム芸人”の若井おさむさんとぬまっちさんが、大興奮でその魅力を語った。シャア・アズナブルの扮装（ふんそう）で登場したぬまっちさんは「パッと見てシャア専用と分かる。『ツノ』がないと思ったら、ちゃんとあるんですよね。いい意味でこんな“痛い車”初めて見ましたよ！」というと、主人公のアムロ・レイ姿の若井さんも「実は僕もシャアファンで、携帯もシャア専用」と夢中でアピールし、「（アムロ）本人は絶対言わないけど、『シャアザクにあこがれるなあ……』」とアムロの物まねを披露して、会場を盛り上げた。

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　コンセプトカーは、シャアをイメージさせる赤を基調に、ノーズやサイドにジオン軍のエンブレムをあしらった外装。シャアザクではおなじみの「ツノ」もあり、マフラーのデザインなども作品の世界観に合わせた。また内装も赤と黒を基調に統一し、ハンドルにもエンブレムをあしらっている。イベントには、サンライズの実物大ガンダム立像のクリエーティブプロデューサー、堀口滋さんとコンセプトカーをデザインしたトヨタモデリスタインターナショナルの松本雅治さんも登場した。

　デザインのきっかけについて、ガンダムの大ファンだという松本さんは「オーリスの宣伝でテーマカラーが赤だったので『赤といったらシャアでしょ！』とすんなりデザインが決まった。もしシャアが車をデザインするならと会議しました」と明かし、「ツヤ消しの赤色で、モビルスーツの雰囲気を再現。トヨタマークをすべて外して、ジオン軍のマークにしたのが気に入っているところ」と言い切って会場に集まったファンから喝采を浴びた。ぬまっちさんの「通常の3倍スピードが出る？」、若井さんの「型式とか番号にもこだわってる？」というファンならではの質問にも、「シャア少佐が違反で捕まらないように、普通仕様です」、「型番はMS-186H-CA。ジオン軍のモビルスーツのMSと、車の番号、最後のCAはシャア・アズナブルです」と説明して、2人を納得させた。

　イベントでは、プロドライバーの運転するコンセプトカーに実際に乗車できる初の同乗体験会も実施され、ぬまっちさんとのじゃんけんに勝ったファン6人が試乗した。販売の予定はないが、ぬまっちさんは「シャアの声優の池田秀一さんから電話が来て、商品化を頼んでくれと言われた」と伝言を伝え、堀口さんも「車では赤といえばフェラーリですが、3番目くらいに『シャア専用の車』といわれるくらいになりたい。皆さんもオーリスを応援してください」と商品化をPRしていた。（毎日新聞デジタル）