狂言師の野村萬斎さんの主演映画「のぼうの城」(11月2日公開、犬童一心・樋口真嗣監督)の舞台あいさつが23日、「第25回東京国際映画祭」の一環として東京都内で行われ、野村さんや榮倉奈々さん、上地雄輔さんらキャストが登場。この日、イベントでは初披露という和装姿で登場した榮倉さんは、撮影中に驚いたこととして、「北海道に立てたオープンセットが、東京ドームの20個分の土地を使って、アミューズメントパークみたいだった」と紹介。すかさず隣にいた上地さんが悔しそうな表情を見せると、榮倉さんは「あ、言おうと思ってましたね? お先に!」とニヤリと笑い、会場の笑いを誘った。
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一方、榮倉さんにコメントを先取りされてしまった上地さんは「初めてダブル監督の作品をさせていただいて、どういう現場になるかなと思ってたら、監督2人がすごく仲よくて……」と急きょ監督のエピソードを披露。「最初“コッチ”(ゲイ)なのかなと思うくらい、2人が尊敬し合いながら寄り添い合っていた」と明かして会場を大きく盛り上げ、名誉挽回をはかっていた。
「のぼうの城」は、和田竜さんのベストセラー小説が原作。豊臣秀吉が唯一落とせなかった武州の忍城(おしじょう)にまつわる実話が基になっている。戦国時代末期、民衆から“でくのぼう”を揶揄(やゆ)した「のぼう様」と呼ばれながらも親しまれた忍城の城代・長親(野村さん)が、秀吉(市村正親さん)の命を受けて攻めてきた三成(上地さん)率いる2万の大軍に、わずか500騎の軍勢で挑む……というストーリーが展開する。
舞台あいさつには、芦田愛菜ちゃん、犬童監督、樋口監督も登場。ピンクのかわいい和装姿で登場した愛菜ちゃんは、「このような素晴らしい映画に出ることができて、とてもうれしいです」とにっこり。映画に出演してから歴史に興味を持ったという愛菜ちゃんは、「私と同じくらいの年の人にも、ちょっと難しいかもしれないけど、歴史に興味を持っていただければうれしいかなと思います」と大人顔負けのあいさつをした。映画は2日から公開。(毎日新聞デジタル)
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