勇者ヨシヒコと悪霊の鍵:ポスター1枚で宣伝 低予算逆手に話題作り

ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」のちょっと変わった広告のサンプル=テレビ東京提供
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ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」のちょっと変わった広告のサンプル=テレビ東京提供

 “予算の少ない冒険活劇”で知られる俳優の山田孝之さん主演の連続ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」(テレビ東京系)で、東京都内の駅などで1週間に1枚しかポスターを掲示しないという風変わりな試みを行うことが31日、明らかになった。「勇者ヨシヒコ somewhere in 東京」と題し、掲示されたポスターにARアプリ(TAMAGO Clicker。以下TC)をダウンロードしたスマホやタブレット端末をかざすと、そこでしか見られない週替わりの限定ムービーなどを見ることができる。

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 今回の企画は、11月2~29日まで、1週間に1枚ずつ計4回、駅にポスターを掲示。見つけたポスターにTCをダウンロードしたスマホやタブレット端末をかざすと、限定ムービーが見られたり、週に1台デジタルカメラがもらえるプレゼントに応募できたり、ツイッターで簡単にツイートできたりするというもの。電車の中づり広告やターミナル駅のポスターをジャックするなど派手な宣伝で知られるテレビ番組の広告戦略だが、同ドラマは低予算ということを逆手に話題づくりを仕掛けることにした。

 ポスターが掲示される実施駅は、11月2~8日は東京メトロ南北線の四谷駅3番出口付近を予定。9日以降は週替わりで別の駅で行う予定で、実施駅などの詳細は番組HPや公式ツイッター、facebookで告知する。

 「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」は、昨年放送された連続ドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」の続編。山田さん扮するお人よしで純粋な勇者・ヨシヒコが、個性的なキャラクターたちと珍道中を繰り広げる冒険活劇。インターネット通販「アマゾン」 の11年「日本のテレビドラマ」部門の年間ランキングで首位を獲得するなど人気を博し、続編を希望する視聴者からの声を受けて、パート2の放送が決定している。

 続編は、勇者ヨシヒコ(山田さん)に魔王が倒されてから100年後の世界が舞台。世は再び魔物がはびこる時代になってしまうが、ヨシヒコはとうの昔に世を去り、その血を継ぐ者も存在しなかった。絶望にあえぎながら、次々と魔物に倒されていく人間たち。新たな勇者の誕生を待ちわびていた人々の元に登場したのは……というストーリーが展開する。低予算ながら人気を集めた前作同様、今作も低予算で、脚本と監督を引き続き福田雄一さんが担当。山田さんが主演を務め、木南晴夏さん、ムロツヨシさん、佐藤二朗さん、宅麻伸さんが出演する。ドラマは毎週金曜深夜0時12分~放送中。(毎日新聞デジタル)

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