11人いる!:再演&続編決定に萩尾望都「楽しみ」

舞台「11人いる!」の続編製作発表で、劇団スタジオライフのキャストと一緒に写真に納まる原作の萩尾望都さん(前列中央)
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舞台「11人いる!」の続編製作発表で、劇団スタジオライフのキャストと一緒に写真に納まる原作の萩尾望都さん(前列中央)

 萩尾望都さんの人気SFマンガを原作に11年に上演された劇団スタジオライフの舞台「11人いる!」の再演と続編「続・11人いる!−東の地平 西の永遠−」が13年1月から連続で上演されることが決まり、製作発表会見が5日、東京都内で行われた。キャストとともに登場した萩尾さんは、「去年の『11人いる!』もすごく良くて、クライマックスに向けてのアイデアもとても面白い、いい舞台でした。『東の地平 西の永遠』もとてもいい舞台になるのではないかと楽しみにしています」と期待した。

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 「11人いる!」は、萩尾さんが1975年に発表したSFマンガで、これまでにドラマ化、劇場版アニメ化、舞台化もされてきた人気作。宇宙大学入学のための最終試験と称して、外部との接触を断たれた宇宙船内を舞台に、さまざまな星からやってきた11人の受験生が、疑心暗鬼の中で信頼関係を築きながら試練を乗り越えようとする姿が描かれる。続編は「続・11人いる! 東の地平・西の永遠」が原作で、大学入学資格者になったまま帰郷したマヤ王バセスカが統治する惑星「アリトスカ・レ」と宇宙大学を舞台に、前作の受験生たちが大学生になってからを描く。

 劇団スタジオライフによる舞台「11人いる!」は昨年2月から東京、名古屋、大阪で上演。再演となる今回の舞台は、13年1月10~20日に東京・新宿の紀伊国屋ホールで上演。その後、「続・11人いる!~」の公演を同2月25日~3月17日まで同所で行い、名古屋、大阪などでも順次上演する予定。

 演出・脚本の倉田淳さんは、「(前作は)非常に若い彼らが、個人個人向き合うことが課題だったが、続編ではそれが国単位の話になり、その中で彼らがどう生きるかという話になってくる。どれだけ深く構築できるか、これからみんなで稽古していく所存です」とコメント。タダトス・レーン役の松本慎也さんは、「本当に幸せに感じています。たくさんの困難が僕達の稽古には待ち受けていると思います。宇宙船に乗る受験生たちに負けないように、未来に進んでいけるように頑張ります」と意気込んでいる。

 なお、この日は会見に先立ち、舞台化もされている人気SF小説「銀河英雄伝説」シリーズの作者・田中芳樹さんと萩尾さんの特別対談も行われ、SF作品を好きになったきっかけや、戦争と平和、互いの作品や舞台化などについてトークを繰り広げた。(毎日新聞デジタル)

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