薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに50万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが名作を紹介する「乙葉しおりの本の小道」。第93回は楠山正雄の「浦島太郎」「金太郎」「桃太郎」の3編だ。
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皆さんこんにちは、乙葉しおりです。
そろそろコートの必要な季節になってきましたが、皆さんはどんなコートがお気に入りですか?
11月12日は洋服記念日。
明治文明開化初期となる1872年のこの日、「礼装には洋装を採用する」とのお触れが出たのがその由来だそうですが、もしもこういう決まりごとがなかったら、洋服の普及しない未来もあったのでしょうか?
さて、今回は有名な児童文学作品を発表した4人の作家さんのお誕生日をご紹介したいと思います。
まず12日は児童文学作家のミヒャエル・エンデさん(1929年生まれ・ドイツ)。以前ご紹介した「モモ」をはじめ、「はてしない物語」「ジム・ボタン」の作者としても知られています。
翌13日は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンさん(1850年生まれ・英国)。海洋冒険ジュブナイル「宝島」と「ジキル博士とハイド氏」の両作品はあまりにも有名ですね。また、作者が晩年を過ごしたサモア諸島での生活の様子は、「山月記」で知られる中島敦さんの作品「光と風と夢」で語られています。
最後に14日にお二人。
1人目は児童文学作家のアストリッド・リンドグレーンさん(1907年生まれ・スウェーデン)。代表作の「長くつ下のピッピ」は数多く映像化されていますので、一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?
そして2人目は児童文学作家のウィリアム・スタイグさん(1907年生まれ・米国)。1990年に発表された絵本「みにくいシュレック」は、映画「シュレック」の原作になりました。
ではここで、朗読倶楽部のお話……朗読倶楽部部長・丙絵ゆいさんのお話・その2です。
明朗快活にちょっと(かなり)な強引さも合わせ持つ部長さんが、家ではとてもおとなしい……。そのことに初めて気付いたのは、以前お話しした朗読倶楽部の家庭訪問企画の時でした。
いつもアクティブで何かと企画を(断れない状況にしてから)持ち込んでくる部長さんですが、この時は私に何か考えてほしいと言われて、「みんなのお部屋を見てみたい」という好奇心から提案したのがこの企画だったんです。
この時、部長さんは企画にあまり乗り気でない様子だったのですが、私のしょんぼりした顔に気を遣わせてしまったのでしょうか、最後は承諾してくれたのでした。そして、企画が決まってから2週間近くたったころでしょうか。
既に私、みかえさん、先生とそれぞれの家庭訪問が終わり、最後に残った部長さんのお家にお邪魔する日がやってきたのです。実は部長さんはここまでに2回ほど日程を延期していて、この時には部長さん以外の全員が「家の中を見せたくないのでは?」ということに気付いていました。
もしどうしても見られたくないのなら、ここでおしまいにしてもいいのかなと思ったのですが……と、いうところで、今回はここまでです。
次回もまた、よろしくお願いしますね(*^^*)
こんにちは、今回は前回に引き続き、楠山正雄さんによる再話(さいわ)文学「浦島太郎」「金太郎」「桃太郎」の3作品です。
3人の太郎さんのお話は誰もがご存知だと思いますから、その中であまり知られていない部分や諸説ある部分を今回もご紹介していきますね。
◎物語の成立した時代とモデルになった人物
「むかしむかし……」とは言いますが、一体いつ頃に成立したお話なのでしょうか? そして、3人の太郎さんは全くの創作ではなく、それぞれモデルになった人がいたこと、ご存じでしたか?
・浦島太郎
今から1300年ほど前の奈良時代には既に原型が存在しており、700年後の室町時代に発表された「御伽草紙」で現在の形になったといわれています。
モデルは一説によると大和朝廷初期の人物、武内宿禰(たけうちの・すくね)さんとされています。この人はなんと300歳前後まで生きたという伝説が残っているんですが、この300年という数字、浦島さんが竜宮城から帰った時の時間の流れとも一致してますよね。
・金太郎
現在のお話の形になったのは江戸時代に入ってからだとか。モデルは今から1000年以上前の平安時代中期の武将、源頼光(みなもとの・よりみつ/作中では、みなもとの・らいこう)さんのもとで、「頼光四天王」と呼ばれた武士の一人、坂田金時(さかたの・きんとき)さんといわれています。これは金太郎本編でも書かれているので、ご存じの方は多いかもしれませんね。
・桃太郎
こちらも江戸時代に広まったお話ですが、今から700年以上前の室町時代以前には既に原型があったといわれています。モデルは諸説ありますが、日本書紀に登場する四道将軍の一人、吉備津彦命(きびつひこのみこと)さんという説が有力です。この方は「鬼ノ城(きのじょう)」の鬼を、3人の家来と一緒に倒したという伝説があるんですよ。
異説やルーツを探るのも、昔話の楽しみ方の一つ。皆さんもお気に入りの昔話の、知られざる秘密を探してみませんか?
※本コラムをしおりさんが朗読する「乙葉しおりの朗読倶楽部」がiPhoneアプリ「朗読少女」のコンテンツとして有料配信しています。
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