ロックバンド「GLAY」が、俳優の佐藤浩市さんらが出演する映画「草原の椅子」(成島出監督、13年2月23日公開)の主題歌を担当していることがこのほど明らかになった。同作のイメージに合わせて楽曲「真昼の月の静けさに」を書き下ろしたGLAYは、「GLAY自身、デビューしてずいぶんと長い時間がたちましたが、大人の苦みを歌にできるようになったか……という自分たちの成長も今回確認することができました」と手応えを感じてるようだった。
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映画は、宮本輝さんの同名小説が原作。映画「八日目の蝉」で知られる成島監督が、原作と同じ舞台設定となるパキスタン・フンザで、日本映画初の本格的な長期ロケを敢行。日本から世界最後の桃源郷と呼ばれるフンザへ旅する物語で、佐藤浩市さん、西村雅彦さん、吉瀬美智子さんらが出演する。
今回の楽曲を制作する前に、現地を下見してきたばかりの成島監督と会ったというGLAYは、映画の根底に流れる世界観やフンザという街、そこに住む人々、そして原作の深みについて説明を受けた。TAKUROさんは、成島監督と何度も手紙のやりとりをするなどして、同映画のイメージに合った楽曲を制作したという。
GLAYは、「大人が生きていくにあたって、越えなければならない壁やそれに伴う苦み、決して派手に目立つことはないが、間違いなく存在している真昼の空に浮かぶ月に、今を懸命に生きる人々を思いながら作り始め、監督からいただいたフンザの神秘的な写真をスタジオに貼り、気分を高めながらレコーディングしました」と告白。たくさんの写真や言葉で世界観を示してくれたという監督について、「お気遣い、感謝しています。主題歌を担当させていただきまして、本当にありがとうございました」と感謝していた。
「真昼の月の静けさに」は、13年1月23日に発売される新アルバム「JUSTICE」に収録される。映画は13年2月23日公開。(毎日新聞デジタル)
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