アキバ中古ゲーム市況：「COD」が別格の売れ行き　「スパロボOG」が好調

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、21～27日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。

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　Z指定タイトルの「コールオブデューティ（COD） ブラックオプス2　字幕版」（PS3・Xbox360、スクウェア・エニックス）が他とは別格の圧倒的な売れ行きを記録しました。特に新マップのダウンロードコードが付いた初回版の問い合わせが多かったですね。また、「ポケモン不思議のダンジョン～マグナゲートと∞（むげんだい）迷宮～」（3DS、ポケモン）を筆頭に、3DSタイトルも絶好調。「みんなのGOLF6」（PS3、SCE）も予想以上の売れ行きで大いに盛り上がりました。

　中古市場は独走状態が続いてきた「バイオハザード6」（PS3、カプコン）から「ブレイブリーデフォルト」（3DS、任天堂）が首位を奪取。「カルドセプト」（任天堂）、「プロジェクト　クロスゾーン」（バンダイナムコゲームス）など、中古市場でも3DSタイトルの躍進が目立ち、年末商戦が本格化したことで本体も含めそろそろ3DSの在庫があやしくなってきました。また、クリスマスが近づいてきたこともあってか、「モンスターハンターポータブル3rd」（PSP）も急浮上しています。

　◇新作ゲームの手応え

　スタートダッシュを切れたのは「第2次スーパーロボット大戦OG」（PS3、バンダイナムコゲームス）あたりか。店舗別オリジナル特典が付いたこともあり、「トトリのアトリエPlus～アーランドの錬金術士2～」（Vita、ガスト）も品薄傾向。「仮面ライダー　超クライマックスヒーローズ」（PSP・Wii、バンダイナムコゲームス）はPSP版がよさそう。「レイトン教授VS逆転裁判」（3DS、レベルファイブ）は週末の伸びに期待したいところ。

　店舗別オリジナル特典が付く「Fate／stay night［Realta Nua］」（Vita、角川ゲームス）もアキバで盛り上がりそう。「太鼓の達人Wii 超ごうか版」（Wii、バンダイナムコゲームス）は、前作の出荷が少なく一部でプレミア化したことを受けてか、かなりの数が出荷されています。クリスマスシーズンということで人気が出そうですが、在庫数には気を配る必要がありそうです。

　◇21～27日の中古ランキング（トレーダー調べ）

1位　ブレイブリーデフォルト（3DS）

2位　SDガンダム ジージェネレーション　オーバーワールド（PSP）

3位　真・三國無双6　エンパイアーズ（PS3）

4位　バイオハザード6（PS3）

5位　テイルズ オブ エクシリア2（PS3）

6位　ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ（PS3）

7位　モンスターハンターポータブル3rd（PSP）

8位　カルドセプト（3DS）

9位　プロジェクト　クロスゾーン（3DS）

10位　New スーパーマリオブラザーズ2（3DS）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。