高良健吾:熱く演技論語る 「その瞬間にしかできない演技を」 

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 俳優の高良健吾さんが22日、東京都内で開かれたWOWOW連続ドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」のDVD発売を記念した全話特別上映会の舞台あいさつ前に、取材に応じた。同作品で連続ドラマ初主演を務めた高良さんは、「人がなぜ人を殺してはいけないのか、答えのないテーマを考えるドラマ。民放ではできないし、映画ではできない6時間でやれた」と満足げ。「撮影したそのときしかできなかったことが写っている。二度とできない。これからも上手い下手じゃなく、その瞬間にしかできない演技をしていきたい」と演技論を熱く語った。

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 ドラマは、落合尚之さんが「漫画アクション」(双葉社)で連載していた同名のマンガをベースに、ドストエフスキーの「罪と罰」を現代の日本に置き換えてストーリーを構築。大学をドロップアウトし、自室に閉じこもって肥大する自尊心と過敏な劣等感の間でもがく青年・裁弥勒(たち・みろく、高良さん)は、女子高生・馬場光(橋本愛さん)の殺害を思いつき、行動を起こす。しかし、思いもよらぬ結果が弥勒を苦しめる……というストーリー。高良さん、橋本さんのほか、水川あさみさん、染谷将太さん、伊武雅刀さん、田中哲司さんらが出演している。

 高良さんは、完成したドラマの台本を受け取ったのが撮影3日前だったと明かし、「読んでみたら、シーンがあまりにも想像を超えていた。台本順に撮影できる訳じゃないから……」と、その難しさに頭を抱えたことを告白。さらに「どう演技していいか分からなかった。現場のスタッフも共演者も、全員が同じ呼吸をしていたと思う」と苦労を語ったが、「重要なシーンを撮影2週間目くらいに撮った。あの日からエンジンがかかった」と手応えを感じたという。「役を演じるのと、役としてそこにいるのはちょっと違う。今回は役としてカメラの前にいた」というが、「もう一回やれと言われたら、嫌です」と苦笑いを見せていた。ドラマは13年1月23日にDVDボックス(1万1970円)、ブルーレイボックス(1万4490円)で発売される。(毎日新聞デジタル)

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