大みそかに放送される「第63回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、和田アキ子さんが登場した。本番では今年亡くなったプライベートでも親交の深かった女優の森光子さんと歌舞伎俳優の中村勘三郎さんの追悼の意味を込めて、「愛、とどきますか」を披露する予定で、この日のリハーサル前に「絶対泣いちゃう……」とこぼし、2人の写真をバックにステージで歌唱した際には感極まって涙を見せる一幕もあった。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　今年デビュー45周年に突入した和田さんは「どんな色にも染まりたいし、もう一度初心に戻りたい」という思いを込めて白の衣装で出演すると説明。「のりちゃん（勘三郎さん）とは27日でお別れしたつもり」と語り、「（森さんと勘三郎さんの）お二方とも私的な部分の付き合いの方が大きくて、お二人に関してはものすごく重いですけど、感謝してる人みんなに応えたい。すべての人に愛を込めて歌います」としみじみと語っていた。

　今年の紅白歌合戦は、紅組・白組合わせて50組が出場。「ニッポンラララ♪　歌で会いたい。」がテーマで、白組司会者は人気グループ「嵐」、紅組司会者は女優の堀北真希さん、総合司会は有働由美子アナウンサーが務める。31日午後7時15分～同11時45分（途中、5分間ニュースで中断）に放送予定。（毎日新聞デジタル）