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まほろ駅前番外地:「『傷天』のようなドラマを」 大根仁監督が語る“瑛太と龍平”

テレビ
テレビ東京提供

 俳優の瑛太さんと松田龍平さんが出演する連続ドラマ「まほろ駅前番外地」(テレビ東京系)が放送中だ。熱狂的なファンを生んだ映画「まほろ駅前 多田便利軒」(大森立嗣監督)の続編で、大ヒット映画「モテキ」の大根仁監督が演出・脚本を手がけている。まじめでしっかり者の便利屋・多田(瑛太さん)と、ひょうひょうとしてつかみどころのない相棒の行天(松田さん)のコンビはそのままに、「原作や映画とはちょっと違うパラレルな感じを作ろうと思った」と話す大根監督にドラマにかけた思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

 ドラマは、11年に映画化もされた直木賞を受賞した三浦さんのベストセラー小説「まほろ駅前 多田便利軒」(文芸春秋)の外伝「まほろ駅前番外地」(同)が原作。架空の都市「まほろ」で便利屋「多田便利軒」を営む多田と、多田の元に居候を始めた行天が、奇天烈(きてれつ)な依頼を解決していく1話完結のストーリーで、大根監督によるオリジナルのエピソードも描かれる。「モテキ」と同じ深夜のドラマ枠で放送中だ。

 ◇「傷だらけの天使」「探偵物語」を連想

 ドラマと映画の両方を手がけた「モテキ」とは異なり、今回は大森監督による映画が先にあった。大根監督は「原作のおいしい部分はほとんど映画で使われてしまっていたが、映画のキャラクターがあったので楽だった」と率直な思いを明かし、「深夜向けに崩していって、ちょっと軽くしたというか、面白みを足してみた。原作や映画とはちょっと違うパラレルな感じを作ろうと思った」と説明する。

 ドラマの世界観を作るにあたっては、萩原健一さん主演のドラマ「傷だらけの天使」や松田優作さん主演のドラマ「探偵物語」を連想したといい、「原作の設定さえ守っていれば、いかようにもアレンジできる。(それゆえに)今の時代にあった感じで『傷天』のようなドラマが作れるんじゃないかと思った」と明かす。

 2人が演じる多田と行天の役柄についても、「どこか今時っぽいBL(ボーイズラブ)感があって、男同士がきゃっきゃしているのは、ばかばかしくもかわいくて面白い」と分析してみせ、「女子が見ても楽しめる、ゆるめのハードボイルドというか、あまり見たことないジャンルのドラマなので、楽しんでほしい」と自信をのぞかせる。

 ◇ドラマ版は「ちょっとゆるめのファンタジー」

 ドラマでは原作や映画で描かれた多田と行天の過去については触れられていない。その理由として、「(ドラマ版は)まほろで起こるちょっとゆるめのファンタジーを意識した。ファンタジーには過去は必要ない」とその理由を語り、「あまり悲しいシーンは撮りたくないし、自分はあまり見たくないので」と“大根流”のこだわりも明かした。

 「瑛太と龍平なら、どこかつまらなそうに生きている多田と行天を表現できると思った」と2人への信頼は大きい。第1話では2人に覆面レスラーの格好もさせた。「あれだけルックスにたけている二人だからこそ、変なことをやらせると面白い。“ふざけた”本(脚本)を楽しんでやってくれた。すごく良かった」と満足そうに振り返る。「ちょっとしたセリフの間とか表情とか、これまでにあまり見たことない瑛太なり、龍平なりを表現できそうな気がしていて、そういった狙いは当たっていた」と手応えを感じている。

 連続ドラマ「まほろ駅前番外地」は、テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知などで毎週金曜深夜0時12分から放送中。テレビ大阪、NBC長崎放送などでも放送中。

 <プロフィル> おおね・ひとし 1968年、東京都生まれ。堤幸彦監督のアシスタントディレクター(AD)としてキャリアをスタートし、「TRICK」をはじめドラマやミュージックビデオなどを多数演出。「週刊真木よう子」「湯けむりスナイパー」など深夜ドラマで特に才能を発揮した。監督・脚本を手がけた深夜ドラマ「モテキ」(10年)が話題を集め、11年の劇場版「モテキ」で映画監督デビューを果たした。

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