スギちゃん:キンタロー。を気遣う 「俺が守ります」?

「R-1ぐらんぷり2013」の決勝戦に進出したスギちゃん=関西テレビ提供
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「R-1ぐらんぷり2013」の決勝戦に進出したスギちゃん=関西テレビ提供

 ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2013」(関西テレビ・フジテレビ系、12日午後7時放送)の決勝進出者が31日、発表され、昨年準優勝して大ブレークしたスギちゃんが、今年の大会を前に心境を語った。初戦で対決する人気上昇中のお笑い芸人「キンタロー。」さんについて「つぶしにいきましょう!」とライバル視する一方で、自身のブレークと重ね合わせて「フルスピードで走りすぎ……」と気遣うなど、複雑な思いを明かした。(毎日新聞デジタル)

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 ◇まさかの決勝進出

 スギちゃんは昨年に続き、2回連続の決勝進出を決めたものの、「(決勝進出は)まさかでした。絶対落ちてると思った」と振り返った。「(今年は)やるっきゃない。やってやります」と意気込みながらも、昨年、決勝進出を喜んでくれた母親も今回は「『よかったね~』だけで終わった。2回目だとそんな感じ」といい、「応援してくれる方はゼロに等しい。今回は誰に報告すれば喜んでくれるんだ。探してるんですけれど、いないんですよ」と嘆いた。

 ◇ライバルはキンタロー。

 R−1ぐらんぷりでのライバルは、元AKB48の前田敦子さんのものまねで人気上昇中のお笑い芸人「キンタロー。」さんだ。「目の上のたんこぶのキンタロー。つぶしに行きましょう! あいつを引きずり下ろしてやります」と宣戦布告。準決勝で、キンタロー。さんのネタを一部、使ったことについて「パクってやったぜぇ。芸歴1年目じゃ、できないでしょう。18年もやっていれば、そんなに文句言われずに、パクれるんですよ。これが強みです!」とワイルドぶりを見せた。

 一方でキンタロー。さんを「(自分と)同じベクトルを向いている。すごく似ている」と感じており、最近のキンタロー。さんのブレークぶりに「テレビとか出過ぎ、断っていいんじゃないですかね。おびえますよ。怖いですよ……。『フライングゲット』言い過ぎでしょ。自分も『ワイルド』は言い過ぎないようにしてた。ちょっとフルスピードで走りすぎ……。速すぎる!」と気にかけている様子。またキンタロー。さんが「(決勝で)ワイルドネタをパクるかも」と発言していたことを耳にすると、「ありがたいけれど、今さらワイルドをパクると大ケガしますよ! あとで言っておかなきゃ……。俺が守ります」と心配していた。

 ◇大会前にドラマがあった人がブレークする

 R-1ぐらんぷりを「僕をブレークさせてくれた、一夜で人生が変わる大会。誰でも人生を変えられる日」というスギちゃんだが、ブレークできるのは「大会前にドラマがあった人」と持論がある。

 「昨年の自分は、いろんなドラマを背負っていて、負けるわけにはいかないという状況の中、戦ったんです。だからいい結果が出た」と振り返り、「大会前に、僕にもドラマが生まれればチャンスがある。僕には優勝しかない。スゲーなと思ってもらえるネタを本番までに作るのが課題」と気合を入れた。しかし、「そんなすぐにできない……。一般公募したいと思います」と、気弱にジョークを飛ばしていた。

 ◇プロフィル

 すぎちゃん。73年8月24日生まれ。愛知県出身。B型。サンミュージックプロダクション所属、芸歴18年のピン芸人。普通自動車、小型2級船舶、温泉ソムリエ、キャンプインストラクターの資格を持つ。12年の「R-1ぐらんぷり」で準優勝を果たして大ブレーク。「2012 ユーキャン新語・流行語大賞」では持ちネタ「ワイルドだろぉ」が年間大賞に輝いた。

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