白鵬:大鵬は「日本のお父さん」 密着ドキュメンタリー「白鵬と大鵬 最後の会話」

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 第69代横綱の白鵬関に密着し、1月19日に亡くなった“昭和の大横綱”と呼ばれる第48代横綱・大鵬の納谷幸喜さんとの最後の会話を収録したTBSのドキュメンタリー特別番組「白鵬と大鵬 最後の会話」が24日、放送される。14日、同番組のナレーションを収録した白鵬関が会見した。約4、5分間だったという納谷さんとの“最後の会話”について白鵬関は「大鵬さんは日本のお父さん。会いたいという気持ちがずっとあって、会えていなかったので、最後の最後に呼んでくれた」と納谷さんとの別れをしのんでいた。

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 番組は、白鵬関が、1月17日に“角界の父”と慕う納谷さんのお見舞いに訪れ、「納谷さんが打ち立てた金字塔、史上最多の優勝32回を目指す」と決意を語ったという生前最後の2人の会話を軸にしたドキュメンタリー。納谷さんとの別れから約1カ月がたち、白鵬関は「本当の父も体調を崩して、(お見舞いに行くため)モンゴルに帰ったりしていた。あっという間だった」といい、最後に会ったときの納谷さんとのやりとりについて、「映像を見たことがなかったが、時間がすごく速く感じて、細かい言葉が耳に入っていなかったみたい。(納谷さんがいった)『しっかり頑張って』『俺もしんどいよ』という言葉は、自分の耳に聞こえてなかった。しんどかったんだな……」と振り返った。

 納谷さんから学んだことについて、「(横綱について)本や雑誌、ビデオなどで学んだが、実際に(横綱である納谷さんに)会って、横綱ってこうじゃないといけないと思った」といい、「(納谷さんは)自分の人生について話すと、よく理解して聞いてくれる。それが自分の自信にもなるし、勉強にもなった」と語り、「日本と相撲界への恩返しのためにも、この国の宝である相撲をする子どもたちに、自分の行動で、相撲を教えたい」と今後の目標を掲げていた。

 番組では、2人の会話のほか、白鵬関が将来の夢のために自ら新弟子のスカウトのために足を運ぶ姿や、日本国籍取得に向けて揺れる胸中、母国モンゴルで見せた一人の青年としての素顔など、1年間に密着取材した映像を紹介しながら、納谷さんから託された「最後の言葉」を胸に邁進(まいしん)する白鵬関の相撲道を紹介する。番組は24日午後2時~同54分にTBS系で放送。(毎日新聞デジタル)

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