SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに100万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが名作を紹介する「乙葉しおりの本の小道」。第106回は楠山正雄の「牛若と弁慶」だ。
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皆さんこんにちは、乙葉しおりです。
2月14日、今年のバレンタインデーは、暦の上で「大安」になっていましたね。
六曜の一つである大安は、元は「平穏安泰」を意味する「泰安」という字が変化したもので、「何をやっても成功する日」だと言われています。
……と、いうことは、今年のバレンタインは、例年にも増して告白向きの日だったということですよね!(*^^*) ちょっと和洋折衷な感じの縁起担ぎではありますけど……(^-^;
それではここでお誕生日のコーナー、今回は4人の作家さんをご紹介させていただきます。
まずは2月12日生まれのお二人をご紹介。
最初は、巽聖歌(たつみ・せいか)さん(1905年生まれ)。「日本の歌百選」の一つ「たき火」の作詞として知られています。
もう1人は、直木三十五(なおき・さんじゅうご)さん(1891年生まれ)。文学賞の一つ「直木賞」でおなじみのほか、代表作「南国太平記」で広く知られています。
残るは、2月15日生まれのお二人です。
最初は、井伏鱒二(いぶせ・ますじ)さん(1898年生まれ)。岩屋に閉じ込められたサンショウウオさんとカエルさんを描いたお話「山椒魚」は、学校の教科書で目にした方も多いのではないでしょうか?
もう1人は、松谷みよ子さん(1926年生まれ)。長野県に伝わる民話をもとに生まれた児童文学「龍の子太郎」は「まんが日本昔ばなし」のオープニングになったことで有名ですよね。
では続いて、朗読倶楽部のお話……朗読倶楽部顧問・癸生川新先生のこと・第4回です。
「朗読館」の依頼のために駆け回った録音場所探しですが、なかなか良い場所が見つからず行き詰まりを見せていました。すると、私たちの様子を黙って見守られていた先生が初めて口を開いたのです。
いわく、「一つ、当てがある」と……。
それから数日たった週末の放課後、私たちは先生の引率に従って電車に乗っていました。
あの後、先生はどこかに電話をしていたのですが、どこに電話をしていたのか、そしてこれからどこに行くのか……すべては「当日のお楽しみ」ということで、私たちには知らされていなかったのです。
都心に近い駅を降りて徒歩数分……先生の案内でたどり着いた先にあったのは、マンションのような、オフィスビルのような……そんな建物でした。
見たところ変わった形をしているということもなく、目立つ印のようなものがあるわけでもありません。ここが録音にぴったりの場所なのでしょうか。それともここで誰かと待ち合わせて、どこか別の場所へ移動するのでしょうか?
私たちは興味深く周りを観察しながら、中へと入っていったのです……と、いうところで、今回はここまでです。
次回もまた、よろしくお願いしますね(*^^*)
こんにちは、今回ご紹介するお話は楠山正雄さんの「牛若と弁慶」です。
牛若こと牛若丸さんといえば、またの名を遮那王(しゃなおう)、そして後の源義経さんとして知られる歴史的人物ですが、彼を支えた「義経四天王」の1人、武蔵坊弁慶さんとの運命的な出会いを描いたのがこのお話です。
時は平安末期、源平合戦前夜。
源氏の武将、源義朝さんは戦功で出世を重ねていたのですが「平治の乱」によって失脚、かつての戦友・平清盛さんの追撃を逃れるも家人の裏切りによって、殺されてしまいました。
彼の子供たちも討伐の対象になっていましたが、母の常盤御前さんが助命を願い出て、「仏門に入れる」という条件で処刑を免れます……この子供の1人が、牛若さんでした。
牛若さんは鞍馬山のお寺に送られますが、父親が平家によって殺されたことを知り敵討ちを決意、昼にお寺の仕事をしながら、夜はこっそり剣術の修行を始めます。修行中に出会った天狗(てんぐ)さんの指導を受け、彼の剣術は見る見る上達していきました。
ところがある日、秘密にしていた修行のことを和尚さんに知られてしまいます。このままでは無理やりお坊さんにさせられると考えた牛若さんは、お寺を抜け出して京の都へと向かいました。
そのころ京の都では、とあるうわさで持ちきりになっていました。いわく、「毎夜、五条の橋に刀狩りの大坊主が出る」と……。
抜群の知名度を持つこのお二人、その逸話から多くの言葉が生まれています。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
後年、牛若さんは役職(判官)を拝命したことをきっかけとして立場を悪化させ、悲運の最期を遂げるのですが、彼に同情した人々の姿から、「立場の弱い人に肩入れする」という例えで使われるようになりました。
すねの部分はぶつけたら誰でも痛いものですが、弁慶さんほどの豪傑でも弱点になるほどの場所、という例えにされています。
家の中では暴れん坊と言われた弁慶さんのような振る舞いなのに、外ではおとなしくなってしまうような人のことを言います。
弁慶さんが、最後の戦いの中で仁王立ちのまま亡くなられたというエピソードが元になっています。
日常で何気なく使う言葉にも、お二人に関する言葉が含まれているのが分かりますよね。まだ他にもありますので、ぜひ調べてみてくださいね。
※本コラムをしおりさんが朗読する「乙葉しおりの朗読倶楽部」がiPhoneアプリ「朗読少女」のコンテンツとして有料配信しています。
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2024年12月24日 02:00時点
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