米俳優のレオナルド・ディカプリオさんが2日、東京都内の映画館で行われた出演映画「ジャンゴ 繋がれざる者」の舞台あいさつに登場した。来日スターが映画館などでの舞台あいさつに登場することは極めて異例で、舞台あいさつのチケットは同劇場サイトで販売開始から約4時間で売り切れるほどの人気ぶりだった。「ハローハロー」と手を振りながら、約580人の大歓声に迎えられたディカプリオさんは「アイラブユー!」と叫ぶ熱狂的なファンの声にも「サンキュー、ベリーマッチ!」と返し、報道陣のフラッシュ撮影がやむと「やっと目が見えました」と、ちゃめっ気たっぷりに笑顔を見せた。
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今回の来日は、10年7月に映画「インセプション」のPRで来日して以来で8度目となる。「僕は日本が大好きなので、戻ってくるのを楽しみにしています」とあいさつしたディカプリオさんは、初の悪役については「とても醜い役ですけれど、この作品で道徳的な腐敗を描いています。彼は中から腐っている最悪の悪役だと思います」と語った。
クエンティン・タランティーノ監督の作品に初出演したことについては「アメリカの過去にさかのぼって、彼独自の解釈を加えている。この脚本が出回ったときはハリウッドで話題になりました。こんな大胆なことができるのはタランティーノしかいない。ぜひ出たいと思ったわけです」と出演理由を語り、「偉大な監督の一人、最高の監督と仕事ができた」と絶賛した。
来日会見で言及した休業宣言については「ハハハ……」と笑いながら、「僕が何か発言すると、印刷で違う意味になった。3本も続けて映画を撮って、とっても疲れたので、(休業宣言と書いた)記者には『ちょっと休憩が必要だ』と言ったら、なんだか引退するように書かれてしまった。本当にちょっとだけ休憩させてください」とファンにも直接説明し、「皆さん、映画をぜひ楽しんでください!」と呼びかけていた。
映画は、クエンティン・タランティーノ監督の最新作で、第85回アカデミー賞(2月24日=日本時間25日)で作品賞をはじめ5部門でノミネートされ、脚本賞、助演男優賞を受賞した。1859年の米南部が舞台。元奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックスさん)が、奴隷市場で別れた妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントンさん)を救い出すため、賞金稼ぎのキング・シュルツ(ヴァルツさん)とコンビを組み、おたずね者たちを捕まえていく姿を描く。ディカプリオさんが農園の領主で、部下と奴隷たちを闘わせて楽しむ極悪人・キャンディを演じ、話題を集めている。(毎日新聞デジタル)
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