注目映画紹介:「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」ハードボイルド感やや減もお色気度アップ

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」の一場面 (C)2013「探偵はBARにいる2」製作委員会
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「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」の一場面 (C)2013「探偵はBARにいる2」製作委員会

 11年に公開されヒットした大泉洋さん、松田龍平さん主演の映画「探偵はBARにいる」の続編が11日から全国で公開される。北海道出身の作家・東直己さんによる「ススキノ探偵シリーズ」の「探偵はひとりぼっち」を原作に、前作同様、脚本を古沢良太さん、須藤泰司さんが担当し、メガホンを橋本一さんがとった。ススキノと小樽が主な舞台だった前作に対し、今作では“鉄の街”室蘭にまで足を延ばしてアクションを繰り広げる。

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 ススキノで探偵業を営む“俺”(大泉さん)の友人で、ショーパブのホステス(ゴリさん)が撲殺死体で発見される。そんな中、美人バイオリニストが俺に近づき、俺は、相棒兼運転手の高田(松田さん)と、その美人バイオリニストとともに犯人捜しに乗り出す……という展開。美人バイオリニストに尾野真千子さんがふんしているほか、事件の鍵を握る人物を渡部篤郎さんが演じている。

 前作よりもお色気シーンが増え、ハードボイルド感がやや減ったのは残念。それでも、事件の真相が明らかになったときには背筋がゾクゾクし、ススキノの象徴であるニッカの大看板を背にたばこを吸う俺と高田のツーショットには、そのカッコよさに見とれるほど。俺の行きつけの喫茶店のウエイトレスの“チラ見せ”も前回よりパワーアップ。演じるのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でもいい味を出している安藤玉恵さん。スクリーンの隅にいながら、嫌でも視界に入ってくる彼女の仕草が笑えた。11日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 りん・たいこ=教育雑誌の編集、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。先日、横浜赤レンガ倉庫で連休中に開催されたドイツの春祭り「フリューリングスフェストに行ってきた。ドイツビールはおいしかったが、食べ物の屋台が少なく、食いっぱぐれたのが残念。

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