SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第1話 再出発!集う麦わらの一味!
11月3日(日)放送分
話題の書籍の魅力を担当編集者が語る「ブック質問状」。今回は、ブルボン小林さんのマンガ評論集「マンガホニャララ ロワイヤル」(文藝春秋)です。文藝春秋の第二文藝部の加藤彩子さんに作品の魅力を聞きました。
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−−書籍の魅力は?
週刊文春で隔週連載の「マンガホニャララ」が人気を博し、書籍化することになりました。「サザエさん」「ドラえもん」などの名作から、「君に届け」「ハイスコアガール」といった最近の人気作まで、すべてのマンガについて新たな読みどころを発掘しているところです。例えば「『サザエさん』の磯野家には来客が多い。一体全体なにをしに来ているのか?」「『君に届け』は“届いた=両思いになった”後も連載が続いている」というような指摘は、著者ならではのもの。このコラム集を読めば、未読のマンガはもちろん、読んだことのあるマンガも今まで以上に楽しめるはずです。
−−タイトルの意味は?
このタイトルは、ブルボン小林氏の「ただ単にマンガに関するコラムではなくて、タイトルをつけたいんですよね。マンガなんとか~マンガホニャララ~」という言葉がそのままタイトルになってしまったもの。もともとは「ホニャララ」のままではなく、「マンガ○○」とちゃんとしたタイトルをつけるつもりだったんです。
−−小林さんはどんな方でしょうか?
妥協のない方です。今回の「マンガホニャララ ロワイヤル」についても、書籍化にあたって200以上のコマとキャプションを追加し、さらに書き下ろしも加えていただきました。週刊文春で毎回連載を読んでくださっていた方にも、まったく新しいものとして楽しんでいただけると思っています。
−−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。
編集するにあたって多くのマンガに目を通しましたが「世の中にはこんなに面白いマンガがあったのか!」と驚きました。中には知る人ぞ知るといったマンガもあり、この本をきっかけにもっと多くの方に読んでいただけることを期待しています。
また、これらのマンガをより魅力的に紹介するため、作品中からコマを引用しているのですが、コマ選びには時間がかかり、著者にも最後まで粘っていただきました。「こんなコマがあったはず」という記憶をたよりに全巻めくってやっと見つけたコマもあります。
−−最後に読者へ一言お願いします。
「最近のマンガは分からないなあ」という人にこそお勧めです。この本を読んだ次の日から、充実のマンガライフが始まります。
文藝春秋 文藝局 第二文藝部 加藤彩子
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