世界で会員6000万人超を有し、230以上の国と地域でプレーされている無料オンラインゲーム「WORLD OF TANKS」を開発するベラルーシの「Wargaming.net(ウォーゲーミング)」が東京に支社を設立し、本格的に日本での展開を開始することがこのほど明らかになった。同ゲームは既に日本でのプレーも可能だが、日本支社の設立を機に本社と連携を取りながらゲームの日本語化、ユーザー向けサービスやサポートを強化していくほかユーザー同士のトーナメント戦などのイベントを開催していく予定という。
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「WORLD OF TANKS」は戦車でプレーヤー同士が戦闘を繰り広げるシューティングゲーム。第二次世界大戦までに登場した戦車を中心に米、旧ソ連、独、仏、英、中国の約300種の戦車が登場する。ドイツの「ティーガーI」や米のM4中戦車(シャーマン)、旧ソ連の中戦車「T−34」など人気の車種が続々登場するほか、随時追加もするという。戦闘の舞台には実在の場所をイメージして作られたシーンもあり、第二次世界大戦中にドイツ軍と旧ソ連軍が繰り広げた史上最大の戦車戦「クルスクの戦い」をイメージした戦場も登場する。
モードは二つのチームに分かれて戦う「通常戦」、防衛と攻撃に分かれて戦闘を繰り広げる「強襲戦」、一つの陣地をめぐって争う「遭遇戦」があり、仲間と連携し、敵を奇襲するなどさまざまな戦略を考えながらプレーできるのが醍醐味(だいごみ)だ。ゲームは基本利用料無料のアイテム課金制。
同ゲームは、オンラインゲームにおける単独サーバー同時接続者数が19万541人とギネス世界記録(13年1月21日に達成)を保持しているほか、毎年米ロサンゼルスで開催されている世界最大級のゲーム見本市「E3」に11年から出展し、世界のゲームメディアから何度か賞を授与されるなど業界から注目されている。
ウォーゲーミング社は、98年にベラルーシのミンスクで設立。12年度の売り上げは2億1790万ユーロ(約277億9100万円)で、純益は610万ユーロ(約7億7800万円)。PCゲームを中心に開発、販売を行っており、08年から同ゲームの開発に着手し、10年からサービスを開始した。今後、「World of airplanes」「World of warship」などの提供、さらにモバイル向けの「World of tanks blitz」の開発も進めている。
同社のビクター・キスリーCEOは、日本での展開について「ウォーゲーミングがグローバルに展開していく際に、日本のマーケットを無視することはできない。日本は世界の主要なゲーム市場の一つであると同時に、無料オンラインゲーム市場としても急成長している国」と期待を込めている。(毎日新聞デジタル)
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