吉高由里子:朝ドラのヒロインに決定 14年前期「花子とアン」で翻訳家に

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 NHKは25日、来春からスタートする14年前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)のヒロインに女優の吉高由里子さんを起用すると発表した。タイトルは「花子とアン」で、モンゴメリの名作「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる波瀾万丈の半生を、中園ミホさんの脚本で描く。

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 東京・渋谷の同局内で同日に行われた制作発表に登場した吉高さんは「正直自分でいいのか、私なんかがこんなところに恐れ多いということが浮かびました」と緊張気味に明かし、「一番不安に思っていることは、私に朝の顔が似合うのだろうかということ」と苦笑い。それでも、「とてもハングリーなヒロインなので、自分もハングリーになって、“吉高したたか”と言われるくらい役に食らいついていけたら」と意気込んだ。

 原作は花子の孫・村岡恵理さんの著書「アンのゆりかご」で、山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活をへて翻訳家の道へと進んだヒロイン・花子の半生を描く。花子は関東大震災や戦争を乗り越え、「赤毛のアン」を翻訳し、子供たちに夢と希望を送り届けていく。ヒロイン・花子の10代から50代を演じる吉高さんは「自分の年齢と近くない年齢をやればやるほどワクワクしますね。この仕事ならではの楽しみです」と意欲を見せた。

 制作統括の加賀田透チーフプロデューサーは、吉高さんの起用について「半年間皆さんに見ていただくドラマですので、皆さんに心からいとおしく感じていただけるヒロインであることと、激動の時代でも、耐え忍ぶだけでなく、傷ついてもしなやかにポジティブに立ち上がっていくヒロインにふさわしいのは誰だろうかと。50代までのヒロインを演じていただくわけですので、それぞれの時代の花子を一番魅力的に演じてもらえるのは誰かということで、僕らと中園さん満場一致で吉高さんにやってもらおうということになった」と明かした。加賀田CPと中園さんと演出の柳川強さんの3人が、映画「横道世之介」で吉高さんが女学生と30代の女性を演じているのを見てイメージが一致。出演をオファーすることになったという。

 「Doctor−X」(テレビ朝日系)などを手掛けてきた人気脚本家の中園さんは「アンのような逆境を恐れないヒロインを描きたいなと思いました。村岡さんはとてもハングリーで一人の女性としてもとてもチャーミング。完璧ではないし、あるときは道ならぬ恋に突き進むこともある。激しい熱烈なラブレターのやりとりを見たときに私はやりたいなと思いました。今の若者たちにも花子のエキスに触れて恋愛は命がけでするモノなのだと思ってほしい」と話した。

 また、ヒロインの吉高さんについては「ずっとファンでずっと一緒にやりたかった女優さん。吉高さんが演じる花子に日本中の皆さんが恋をしてくれたらこれほどうれしいことはありません」と話した。ドラマは、今年11月にクランクインし、山梨県内でのロケも行う。放送は14年3月31日から、全156回を予定している。(毎日新聞デジタル)

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