水谷豊:眼鏡にこだわり 主演ドラマ「居酒屋もへじ2」で役作り語る

TBS提供
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 俳優の水谷豊さんが、主演を務めるドラマ特別企画「居酒屋もへじ2−あなたとわたし−」(TBS系)の撮影を終え、このほど共演の若尾文子さん、石井ふく子プロデューサーとともに会見を行った。 居酒屋店主の衣装に身を包んだ水谷さんは「久しぶりなんですよ、犯人を捕まえなくていいドラマは」と笑顔で語り、演技について「今回は、落ち込まないキャラクターでいきたいなと思ったときに、眼鏡をかけてみたいと思った」とスタイルの提案をしたことを明かし、石井プロデューサーも「丸い眼鏡って愛嬌(あいきょう)がある。相手に対しての優しさが伝わると思う」と、すぐに採用したと語った。

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 ドラマは「渡る世間は鬼ばかり」ほか数々の名作ホームドラマを手がけた石井プロデューサーと水谷さんが、23年ぶりにタッグを組んだドラマの第2弾。東京・上野かいわいにある看板のない「一見さんお断り」の居酒屋「もへじ」を舞台に、身寄りのない子どもから居候まで面倒を見てしまう水谷さん演じる店主の米本平次と、血のつながらない者同士が本当の家族以上の絆で結ばれ、お互いを思いやり助け合って生きていく姿を描いた下町の人情物語。

 第2弾の撮影について水谷さんは「1回目は探りながらの撮影だったけれど、2回目はイメージがはっきり見えてきた。普通のドラマだからこそ難しく、面白い。石井ワールドの真骨頂だなと思った」と手応えを語った。さまざまなキャラクターの演じ分けについて聞かれると「演じ分けようと思っていないんですよ。不思議ですね」と明かし報道陣を驚かせた。

 初共演の若尾さんについて水谷さんは「銀幕で拝見していた若尾さんと共演と聞いて楽しみにしていた。撮影が今日で終わりで寂しいな」と残念がった。若尾さんは水谷さんについて「(素の)水谷さんと(役柄の)平次さんの区別ができないんです」と、その演技の自然さを明かした。ドラマについては「何十年か前に初めて出たテレビドラマが石井先生(の手がけた作品)でした。自分ではかなり一生懸命やっていたつもりが、とんまなことをやっていた」と撮影を振り返り、「続くのであれば、ちょっと端っこにでも出していただきたい」と笑顔でシリーズ化を期待していた。

 第2弾は、平次が駐車場で隣に止めた車の女性・しの(若尾さん)から車に傷を付けられたと言いがかりをつけられ、その日の夜、しのが「もへじ」にやってくる。いまだに怒りの収まらないしのだったが、平次が作る料理に感動し、かたくなな心を開いていく。そんな平次の大きな悩みは、大学受験のため予備校に通っているはずだがずっと休んでいるらしい血のつながらない子供・明(高田翔さん)のこと。いろいろ聞き出そうとする平次だったが、反発する明をたたいてしまう……という展開。桂文珍さん、岸本加世子さん、角野卓造さん、井上順さん、六角直政さん、奈良岡朋子さんらも出演する。放送は、8月5日午後9時~10時54分。(毎日新聞デジタル)

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