WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。7月5日に放送される「さらなる高みへ、なでしこ大野忍　世界最強クラブ移籍の真実」を担当したWOWOWのスポーツ部の加納貴治プロデューサーに番組の魅力を聞いた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　−−番組の概要と魅力とは？

　2011年の女子ワールドカップ（W杯）での優勝、12年のロンドン五輪での銀メダル獲得など「なでしこJAPAN」のエースとして日本女子サッカーをけん引してきた大野忍選手が、次に選んだ舞台は海外。しかも世界最強クラブといわれるフランス１部リーグの「オリンピック・リヨン」。サッカー人生の岐路に立つ今、常に挑戦をし続ける彼女のサッカーへの思いと夢に向かい走り続ける彼女の素顔に迫っています。

　−−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は？

　W杯の優勝とロンドン五輪の銀メダルでなでしこブームが社会現象にまでなった日本女子サッカーだったが、観客動員数をはじめ、現実的にはまだまだ発展途上の日本女子サッカー界。「日本の女子サッカーをブームで終わらせたくない」とプレー以外の面でも活動を続ける大野選手が、サッカーが文化として根付く欧州の女子サッカー環境で何を感じるのか、そして女子サッカー市場の現実と未来像を掘り下げてみたかったのです。

　−−制作中、一番に心掛けたことは？

　大野選手の現在のありのままを伝えていければと思いました。飾らない彼女と何気ない言動の奥に実は芯がしっかり通っている。これまでも大野選手は数多く取り上げられていますが、これまでにない大野選手の魅力を違う角度からもとらえていこうとしました。

　−−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは？

　現地取材にも行ったのですが、そのときのリヨンは、現地でも毎日ニュースになるほど何年ぶりかの異常気象。毎日の気温も季節はずれで例年より10℃以上低く、毎日雨続き……。番組を通して雨の日の映像が多いかもしれません。

　−−番組の見どころを教えてください。

　新しい大野選手の発見と大野選手の存在感。

　−−視聴者へ一言お願いします。

　サッカーに興味がある方にはもちろん見ていただきたいのですが、この番組をきっかけに、少しでもサッカーって楽しいなと思ってもらえる方が増えたらうれしいです。さらにサッカーに限らず、この番組が自分が打ち込める何かを見つけるきっかけになれば幸いです。

　WOWOW　スポーツ部　プロデューサー　加納貴治