戦中・戦後を舞台にした映画「少年H」に出演した俳優の水谷豊さんが15日、東京都内の旧中川で行われた東京大空襲の犠牲者を慰霊する灯籠(とうろう)流しに参加。「平和」という文字を灯籠にしたためた水谷さんは「灯籠流しをするのは初めて。全国の(戦争の)犠牲者の方に慰霊の思いを込めた。そして自分の中でこの思いが風化しないようにと思います」と思いを語った。
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旧中川での灯籠流しは、東京大空襲の犠牲者の慰霊を目的に江戸川区と江東区の共催で1999年から行われ、今年で15回目。毎年、終戦記念日の8月15日の夜、二つの区を結ぶ旧中川ふれあい橋付近で行われており、今年は約3000人が参加し約2200個の灯籠が流された。この日は、水谷さんのほか、同作で共演した女優で妻の伊藤蘭さん、子役の吉岡竜輝さんと花田優里音ちゃんも浴衣姿で参加し、白い灯籠にそれぞれ文字や絵を描き、鎮魂の思いを込めて川に流した。
「夫婦でこうして浴衣を着るのは初めて」という水谷さんは、伊藤さんの浴衣姿を「いいですね。新鮮ですね」と笑顔。一方、伊藤さんが水谷さんの浴衣姿について聞かれた際に、水谷さんは「ゆたかのゆかた?」とジョークを飛ばし、伊藤さんから「似合ってると思います。年齢を重ねてきた渋さがある」といわれ照れくさそうな表情を浮かべていた。
「少年H」は、97年に出版された妹尾河童さんの自伝的小説が原作。美しく異国情緒あふれる神戸の街が戦争によって荒廃する中、自分の目で見て、自分の頭で考えて自分の言葉で語ることの大切さを教える父とどんな苦境の中でも「愛」を忘れず夫を信じ、子供を慈しむ母の元で強くたくましく育っていく少年Hの姿が描かれている。映画では、少年Hを吉岡さんが演じ、父母を水谷さんと伊藤さん、妹を優里音ちゃんが演じている。(毎日新聞デジタル)
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