杏:朝ドラ新ヒロインは素顔も食いしん坊 「ごちそうさん」に懸ける思い

NHK提供
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 女優でモデルの杏さんが主演のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」が30日、スタートする。大ヒットした「あまちゃん」の後番組として注目を集める同ドラマのテーマは“食”で、杏さんは食いしん坊の卯野め以子を演じる。「撮影で使うご飯がおいしいので、カットの声がかかっても、食べ続けています」と素顔も食いしん坊であることを明かす杏さんにドラマに懸ける思いを聞いた。

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 ◇一生に一回の大役

 ドラマは、東京の洋食店の娘として生まれた食いしん坊の卯野め以子(杏さん)が、へんくつな大阪男・西門悠太郎(東出昌大さん)に恋をして“食いだおれの街”大阪に嫁ぎ、激動の大正、昭和をたくましく生き、夫への愛を貫く半生を描く。ドラマ「JIN−仁−」(TBS系)などを手がけた森下佳子さんが脚本を担当。音楽は菅野よう子さんが手がけ、主題歌は「ゆず」の「雨のち晴レルヤ」。財前直見さんや宮崎美子さん、近藤正臣さん、原田泰造さん、吉行和子さん、加藤あいさんらも出演する。

 「あまちゃん」の後番組のヒロインということもあり、新たな“朝の顔”として注目が集まっている杏さん。「毎朝、皆さんに顔を見ていただく。朝ドラは、見ている方のその日を楽しくするきっかけにもなる。一生に一回しかできない大きな役です」と大役に懸ける思いを語る。

 杏さんが演じるめ以子は、食欲以外に取り柄はなかったが、夫となる悠太郎と出会い、「食べたい」という思いが「食べさせたい」という思いに変化していく。杏さんは、そんなめ以子に「まっすぐに人を好きになるなど、ものごとの取り組み方は時にそのまままねできないくらい愚直だけれど、すてきですね」と共感する部分もあるようだ。また、夫の悠太郎さんを演じる東出さんについて「食いしん坊で、見ていて気持ちのいい食べ方をします。食べ物を通じてだからかもしれませんが、共演者やスタッフが仲よくなるスピードが速いような気がします」と明かす。

 ◇大阪の食文化を満喫

 ドラマのテーマは“食”ということもあり、撮影現場ではさまざまな料理や食材を使用しているという。杏さんは撮影の苦労を「すべて本物を使っているので、苦労するのは、食材をどうやって一番おいしい状態で見せるかです」と話し、「舞台が大阪に移ると、食べるより食べさせるシーンが圧倒的に多いんです。でも、カットがかかったあと、いただいています。調理場にまで行ってもらうこともあるんですよ」と自身の“食いしん坊”なエピソードを語る。撮影では、杏さんが初めて見る食材もあるといい「ひねどり(採卵期間を終えた鶏)や見たことがないくらい大きな鯛もあって、撮影で使い終わったらもらっています」と楽しんでいるようだ。

 物語が進行すると、ドラマの舞台は東京から大阪に移る。ドラマは基本的にNHKの大阪放送局で制作しており、杏さんは撮影中、生活の拠点を大阪に移しているという。東京出身の杏さんは大阪で生活する中で「桜もちや卵焼きは、関西の方が好き。白みその甘さにびっくりしました。それに、昆布を使う機会が増えた気がします」と大阪の食文化にハマっているようだ。さらに大阪での生活について「近藤正臣さんにいただいた鈴虫を飼い始めました。収録で余った食材ももらっているので、なかなか外には出ないんですよ」と明かす。

 放送を前に「責任重大ですね。まだ実感がないのですが……」と心境を明かす杏さん。30日から新たな朝の顔として“ごちそうさん旋風”を巻き起こすのか? 杏さんが演じる食いしん坊の活躍に期待が高まる。

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