MD松尾のヒット解析:モンハン4の品薄続く

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 今週も「モンスターハンター4」(3DS、カプコン)がトップを守りました。発売から3週目にもかかわらずダントツの売れ行きで、購買層も20歳前後の一番ゲームを遊んでいる年齢層に切り替わってきています。まだまだ品薄が続いており、盛り上がっていますね。2位は「無双OROCHI2 アルティメット」(PS3・Vita、コーエーテクモゲームス)のPS3版。一時品切れするほどの人気で非常によかったですね。3位には「英雄伝説 閃の軌跡」(同、日本ファルコム)のVita版がランクイン。PS3とVitaでのマルチ展開のタイトルが増えていますが、大抵はユーザー数の多いPS3版が上位に来るのですが、「英雄伝説 閃の軌跡」はVita版のほうが売れているという点で興味深いタイトルです。

 ◇今週の動き

 新作タイトルもほとんど発売されず、「モンスターハンター4」がトップでしょう。この状況は12日発売の「ポケットモンスターX・Y」(3DS、ポケモン)の登場まで続きそう。2位以下も先週と変わらず「無双OROCHI2 アルティメット」のPS3版、「英雄伝説 閃の軌跡」(PS3・Vita、日本ファルコム)のVita版と予想しています。

 ◇ランキングは次の通り。(23~29日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 モンスターハンター4(3DS)

2位 無双OROCHI2 アルティメット(PS3)

3位 英雄伝説 閃の軌跡(Vita)

4位 英雄伝説 閃の軌跡(PS3)

5位 アーマード・コア ヴァーディクトデイ(PS3)

6位 無双OROCHI2 アルティメット(Vita)

7位 ゼルダの伝説 風のタクトHD(WiiU)

8位 ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア(PS3)

9位 アルカディアスの戦姫

10位 ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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