服部年宏&北嶋秀朗:引退も悔いなし「やり切った」 きょうWOWOWリーガ特番に出演

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 元サッカー日本代表で今年現役を引退したMFの服部年宏さん、FWの北嶋秀朗さんが9日、WOWOWの特別番組「リーガ・ダイジェスト!SP 後半戦&国王杯 徹底予測」(WOWOWライブ、午後11時)にゲスト出演する。スペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」の今後の展望と現役引退を迎えた心境やこれから始まる“第二の人生”、来年のブラジルワールドカップ(W杯)などについて話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ◇現役生活は「やり切った」 “第二の人生”は?

 ともに今年、現役生活に終止符を打った2人。服部さんは「20年という中でやり切ったので、そんなに落ち込むこともなく、すっきりしている。“縁の下の力持ち”で構わなかったし、それをぶれずにやり続けてこられたので、自分としても誇らしいというかすっきりしています」とさっぱりとした表情。一番印象深いプレーは「代表で初めて点を取ったとき」といい、「気持ちよかった。代表で点を取るとこんな気持ちいいんだ、『いいなフォワードって』とは思いました」と白い歯もこぼれた。

 一方の北嶋さんは、自身のサッカー人生について「きれいな、まっすぐな道をただひたすら歩いてきたつもりでいるのに、体は泥だらけだし傷だらけだった」と振り返り、「もう体を動かさなくていいんだと思ったり、朝起きて、ひざが痛くても、『今日は調子悪いな』と気にしなくていいんだと思ったときに、ちょっとさみしさを感じる」としながらも、思い残したことは「まったくない」と断言。「本当に何もないんです。やり切った。明日から選手やってくれ、1億円でオファー出すよといわれてももうやりたくない。そこまでやった」とすがすがしい表情を見せる。

 引退後の“第二の人生”については、服部さんは「クラブチームのフロントに入れるかもしれないので、将来その道を突き進んでいくのか、また現場に戻るのか、どちらが夢や目標とはなんともいえない。また新しい道に一歩踏み出して、それで決められたらと思っています」とコメント。北嶋さんは「僕はサッカーのことを考えるのが大好きで、このスタンスを変えたくない。そう考えたときに、自分の中では指導者になると結論を出した。やっぱりサッカーに生きていたいという思いは強い」と考えを明らかにした。

 ◇リーガ後半戦は“2強プラス2”の4チームに注目

 番組では2人がゲスト出演し、リーガの前半戦を振り返るとともに、後半戦やスペイン国王杯についての予測も行う。服部さんは「昨シーズンみたいに2強で行くのかと思っていたところに、アトレティコ(マドリード)が入ってきて、ビジャレアルも上がっている。(4チームが)もっとくっつけば面白い」、北嶋さんもアトレティコとビジャレアルに注目しているといい、「バルサとレアルに2チームがどこまで行けるか。4チームだと思いますね」と展望を示した。

 リーガの魅力について、服部さんは「やはり見ていて楽しい。厳しいプレーもいっぱいありますけど、気楽に楽しく見られて、ワクワク感がある」と話し、北嶋さんも「僕もFWなんで、攻撃的なのが好きだし、攻撃的なリーグの話をさせてもらうのはうれしい」とコメント。テレビ観戦のポイントを「解説と自分の考えが合うのか、どう違うのかも楽しみ方の一つ」と北嶋さんが話せば、服部さんは「リーガでプレーしている代表選手は多いし、W杯に出る選手も多い。そういう選手をチーム別に見ながらでも面白いですし、コンビネーションがいい仲間がいざ相手になったらどうなるのかとか、そういう部分を見られたらすごく面白いですよね」と話す。

 ◇W杯組み合わせ楽観せず 代表にエールも

 日本時間7日未明には、2014年のブラジルW杯の組み合わせが決定した。服部さんは「最悪ではないけど、よくはない。簡単な相手なんかいないでしょうし、逆に周りの国から見たら、日本が入ってラッキーと思ってるかもしれない」、北嶋さんも「俺はすごく難しいなと思ってます。コートジボワールも不確定なことが多いチームなので大変だと思うし、ギリシャの守備の固さをどう崩すのかとか、コロンビアはちょっとずば抜けている……楽な相手はどこもない。やってくることが分かりにくい相手(のいる組)に入っちゃったんじゃないかな」とともに楽観はしていない。

 服部さんは、予選突破は「初戦にかかっている。初戦に勝てれば7割くらい行けるかなという気はしますけど、負け、引き分けとなると50%くらいに落ちちゃう」と分析し、グループリーグを突破できれば「やっぱりベスト16からベスト8……。あそこの壁はすごく高いと思いますが、そこに行けたら一番いいと思いますね」と期待を寄せる。北嶋さんも「1勝2分けとかで突破してほしい。この前のオランダとかベルギーの遠征の試合を見ると、自分たちのクオリティーを出せたときは世界に匹敵する力がすでに付いてきていると思う。前回よりも上のところまで行けるのでは」と期待を込めた。

 さらに、現在の日本代表に対しては、服部さんは「自分たちで考えてプレーするというところがしっかりできていると思う。コミュニケーション取りながらしっかり戦ってくれれば、見てる人は分かると思う。頑張ってほしい」とエールを送る。北嶋さんも「僕がいう立場じゃないんですけど、すべての代表の選手たちが使命を、いろんな人の思いを背負って戦ってると思うので、ただただ見守りたい。頑張りを見守りたいなと思います」と語っていた。

 服部さんと北嶋さんがゲスト出演する「リーガ・ダイジェスト!SP 後半戦&国王杯 徹底予測」はWOWOWライブで9日午後11時から放送予定。なお、WOWOWでは、「リーガ・エスパニョーラ 13−14シーズン」の模様を生中継を中心に毎節5試合放送。14年1月8日からは「スペイン国王杯 コパ・デル・レイ 13−14シーズン」を、ベスト16から決勝まで生中継する。

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