紅白リハ:美輪明宏 今年も黒髪 シンプル衣装で6分歌唱

「第64回NHK紅白歌合戦」のリハーサルに登場した美輪明宏さん
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「第64回NHK紅白歌合戦」のリハーサルに登場した美輪明宏さん

 大みそかに放送される「第64回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが30日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、歌手の美輪明宏さんが登場。黒髪のかつらをかぶり、白の開襟シャツに黒のズボンというシンプルな衣装でステージに立ち、約6分にわたって戦争孤児をテーマにした「ふるさとの空の下に」を歌い上げた。リハーサル後、報道陣の取材に応じた美輪さんは「(東日本大震災の被災地)岩手、福島、宮城の人たちがこの歌を聴いて、いずれ私たちも復活して前のような町にできるんだと思っていただけたら」とコメントした。

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 昨年の紅白で、黒髪のかつらと黒ずくめの衣装で「ヨイトマケの唄」を披露した美輪さんが、今年もシンプルな衣装でステージに立つ。「ふるさとの空の下に」は、美輪さんが「60年以上前、長崎に帰るときに汽車で一緒になった青年がモデル」で、長崎の原爆による戦争孤児をテーマにしたメッセージ性の強い楽曲。公開されたステージは、背景に空の映像があるだけのシンプルなもので、その空も戦争と平和を表すように、赤や灰色、青にそまった。

 昨年の「ヨイトマケの唄」が、インターネットなどで話題になったことに触れ、美輪さんは「最近の若者は無関心、無感情といわれているが、そんなことはない」と語り、今年初出場する泉谷しげるさんについて「私のファンで、私の前で『ヨイトマケの唄』を歌ってくれたことがある」とエピソードを語った。美輪さんは、NHKホールにある神棚に手を合わせて会場を後にした。

 今年の紅白歌合戦は、紅組・白組合わせて51組が出場。「歌がここにある」がテーマで、白組司会は人気グループ「嵐」、紅組司会は綾瀬はるかさん、総合司会は有働由美子アナウンサーが務める。放送は31日午後7時15分~同11時45分(途中、5分間ニュースで中断)。

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