女優の樹木希林さんが16日、東京都内で行われた「第37回日本アカデミー賞」優秀賞記者発表会に登場。「全身がん」を公表し、13年12月中旬に約1年半ぶりとなるがん治療を受けることを明かしていた樹木さんは「昨日が今回の治療の最終日で、本当はもっと(復帰は)あとにしたかったんだけれど、(記者会見に)出てこいっていうからそれに合わせた治療を組みました。今回は(治療を)終了。完璧かどうかは今後次第」と語った。
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体調を問われた樹木さんは「元気っていうか、生活の質が全然変わらない。それがありがたいと思う」と穏やかな笑顔を見せ「がんというものは消えたように見えても、何年か出なかったら初めて治ったと分かるというものらしい。そういう意味では私はそういうもの(がん)を持っていると思っている。元気っていう感じではないけれど……」と報告した。
前回、最優秀主演女優賞を受賞した樹木さんと俳優の西田敏行さんは今回の授賞式の司会を務めるにあたり、「演技での共演はない」と言いながらも息もぴったりの様子で、西田さんが「希林さんは達観の域にある方。重くて深くて面白い言葉を発せられると思うので、それについてうなずいていればいいかな」と話せば、樹木さんは「そのお言葉そのまま返します」と応戦。写真撮影時は握手し、肩を組むなどノリノリで樹木さんは「私たちだと(交際などの)問題にならなくていいわね」とつぶやくなど笑いの絶えない会見となった。
日本アカデミー賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のため設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で行われる。最優秀賞のノミネートとなる優秀作品賞には山田孝之さん主演の「凶悪」(白石和彌監督)など6作品が選ばれ、優秀主演男優賞、優秀主演女優賞、新人俳優賞なども発表された。各部門の最優秀賞は3月7日に行われる第37回日本アカデミー賞授賞式で発表される。
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