注目映画紹介:「キョウリュウジャーVSゴーバスターズ」 今年の戦隊祭は歴代恐竜戦隊が勢ぞろい

(C)テレビ朝日・東映AG・東映
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 現在放送中のスーパー戦隊シリーズの「獣電戦隊キョウリュウジャー」と前作の「特命戦隊ゴーバスターズ」が共演する「獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ」(坂本浩一監督)が18日に公開された。今作は、二つの戦隊がスクリーンで共演を果たす「スーパー戦隊VSシリーズ」の第6弾で、恐竜の戦隊に倒され恨みを持った者たちで結成された悪の連合軍に、キョウリュウジャーとゴーバスターズが団結して立ち向かう。二つの戦隊に加えて「爆竜戦隊アバレンジャー」や「恐竜戦隊ジュウレンジャー」も集結し、恐竜をモチーフにした歴代戦隊がそろい踏みする姿は必見だ!

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 ジュウレンジャーと戦ったネオグリフォーザーやアバレンジャーと戦ったネオガイルトンなどを、何者かが恐竜戦隊に敗れた者たちの復讐(ふくしゅう)の念を利用し新たな生命体として復活させた。一方、キョウリュウジャーの前に、恐竜戦隊ジュウレンジャーのティラノレンジャーと爆竜戦隊アバレンジャーのアバレッドが現れ、戦いを挑まれる。二つの恐竜戦隊を悪に染めた黒幕、宇宙の戦神ボルドスは、ゴーバスターズと戦ったヴァグラスのエンターとエスケイプも復活させ悪の連合軍を結成。キョウリュウジャーはゴーバスターズと出会い、団結して戦うことになるが……という展開。

 恐竜3戦隊の豪華共演は、身震いするほど。ゲキ(ティラノレンジャー)役の望月祐多さん、伯亜凌駕(アバレッド)役の西興一朗さんと、往年のレッド2人が助っ人的に登場するだけでなく序盤から物語に深く関わり、アクションシーンの切れ味も衰えていない。インパクトとしては恐竜戦隊に押され気味のゴーバスターズだが、スパイアクション的な動きや恐竜戦隊たちの危機を救うなど、終始ストーリーの主導権を握っており、ゴーバスファンの期待を裏切らない。松本寛也さん演じる陣さん再登場からのゴーバスターズの変身&決めシーンは、テレビシリーズを見ていた人にとっては感涙もの。恒例のシャッフルは赤チーム、年長チーム、女性チームなどで、チーム内での会話やそれぞれの生身のアクションシーンなどは「VSシリーズ」ならではで存分に楽しめる。上映時間の関係もあり展開がやや駆け足だが、上映中、キョウリュウジャー5人が黒い衣装で悪役演技に挑む姿も印象的で、戦隊ファン納得の完成度だ。丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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