ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、「ふしぎなカギ」を使って未知の世界へと冒険に出て、モンスターを育成するゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」(スクウェア・エニックス、3DS)です。プロデューサーの犬塚太一さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−ゲームの内容について教えてください。
「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズの最新作です。2001年にゲームボーイで発売された作品のリメークなのですが、原作をリスペクトしつつもフルリニューアルしており、「ほぼ新作」といった内容になっています。モンスターを捕まえて、育成して、配合して……というシステムで遊ぶゲームでありながら、通常のRPGの感覚でシナリオも充実しているので、ドラゴンクエスト本編しか遊んだことがない「モンスターズ初心者」の方も、ずっとモンスターズを遊んでいただいている「モンスターズ上級者」の方も、どちらにも満足してもらえると思います。
−−セールスポイントは?
まずは、自分の冒険のパートナーとなるモンスターを自由にカスタマイズできる「モントナー」ですね。腕はこれ、翼はこれ……といった具合にパーツを指定して、自分好みのモンスターを作成できます。「かわいい」「かっこいい」などの方向だけ決めて自動で組み合わせるシステムもあるので、誰でも簡単に作成できます。
もうひとつは、新生配合。両親の特性を子供がひとつ受け継げる配合です。これにより、モンスターのカスタマイズの幅が格段に広がりました。サイズに関する特性を親から引き継ぐと「巨大なスライム」なんてものも作成できます。
−−開発の経緯は?
前作「テリーのワンダーランド3D」のお客様に、かなり新規の方がいたので、「テリー」の空気を引き継いだもののほうが次のステップとしては受け入れやすいだろうと考えて、ドラゴンクエストモンスターズシリーズの最新作として、「DQM2」のリメークを制作することにしました。
−−ゲームの開発で苦労したことは?
前作「テリー3D」のモンスター総数が約600でした。これでも「けっこう多いなあ」と思っていたのですが、いざ次の作品となると、減らすわけにもいかず、原作にいたモンスターや「ドラゴンクエスト10」で登場したモンスター、定番の新モンスターなど加えていくと、結局モンスター総数は約800になってしまいました。さすがにこれだけいると、データの作成や調整など相当大変なのですが、このゲームとしては絶対に手を抜けない部分なので、時間をかけて調整していきました。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
最近のモンスターズシリーズ関連としては、他にもブラウザー版の「ドラゴンクエスト モンスターパレード」、スマホ版の「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」があります。ゲーム機でじっくり遊びたい方は本作を。移動中などの合間にちょこちょこ遊びたい方は「スーパーライト」を。デスクワーク中にこそこそ遊びたい方は「モンスターパレード」をぜひ遊んでみてください。いろいろと連動していきたいと思っていますので、どれを遊んでも無駄にはならないと思いますよ(笑い)。
スクウェア・エニックス「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」 プロデューサー 犬塚太一
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