女優の真木よう子さんが「第37回日本アカデミー賞」の最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞の2冠に輝いた。俳優のダブル受賞は、1979年に第2回日本アカデミー賞で大竹しのぶさんが主演女優賞と助演女優賞で最優秀賞を獲得して以来、35年ぶり史上2人目の快挙。二つのトロフィーを両手に持った真木さんは「すごく心地のいい重さ」と充実の笑みを浮かべた。
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78年に始まった日本アカデミー賞の歴史の中で、最優秀賞のダブル受賞はこれまでに18人。そのうち大竹さん以外は、すべてが映画監督による監督賞と脚本賞のダブル受賞。映画「さよなら渓谷」(大森立嗣監督)で最優秀主演女優賞に、「そして父になる」(是枝裕和監督)で最優秀助演女優賞に選ばれた真木さんは大竹さん以来の2冠となった。
最優秀助演女優賞に続いて、最優秀主演女優賞として名前を呼ばれた真木さんは「本当にうれしいです! ありがとうございます!」と喜びを爆発させ、「本当に『さよなら渓谷』の現場にいた、1人残らずのすべての人のおかげで、この賞を取れたと思っています。本当にうれしいです。ありがとうございます!」と歓喜の声を上げた。
「さよなら渓谷」は吉田修一さんの同名小説が原作。緑豊かな渓谷で起きた幼児殺害事件を発端に、とある夫婦の秘められた関係が浮かび上がる……というストーリー。真木さんのほか、大西信満さん、大森南朋さん、鈴木杏さんらも出演しており、第35回モスクワ国際映画祭では審査員特別賞を受賞した。
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