NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ごちそうさん」で主演を務める杏さんと31日から放送される「花子とアン」で主演の吉高由里子さんが18日、ヒロインバトンタッチセレモニーに出席した。半年前に「あまちゃん」の能年玲奈さんからバトンを受け取った杏さんは、「いつかは『杏からアンへ』っていわれるんだろうなと想像していたけど、実際に終わるとなると不思議な感じ」としみじみ。一方、朝ドラを引き継ぐ吉高さんは「NHKがこんなに会見が多いとは思ってなかった。私はしゃべるのが上手じゃないけど杏ちゃんはちゃんと(コメントが)言える。そういうコツはないですか?」と“先輩・杏”にアドバイスを求め、笑いを誘った。
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セレモニーでは、花束とともにドラマにゆかりのある品々の交換が行われた。杏さんはヒロインの卯野め以子が初めて人に食べさせたいと思った食べ物であるイチゴを、吉高さんは舞台である山梨に古くから伝わる伝統工芸品「甲州印伝」という生地などを使ったブックカバーをそれぞれプレゼント。杏さんは「(吉高)由里(子)ちゃんだったら、最後まで明るく楽しくひょうひょうとやっていけると思う。終わったあかつきにはおいしいご飯とお酒を用意して待っているので、それまで元気で頑張って」とエールを送った。
また吉高さんは、今回の主役が決まる前に別の撮影現場で杏さんに会った時、ドラマの台本を5、6冊持ち歩いて「一体朝ドラってどういう現場なんだろう」と思ったといい、「『朝ドラは時間が決まっているから普通のドラマより楽なんじゃない?』って聞いたら、あんまり動じない杏ちゃんでも『本当に苦しい』と言っていて。みくびってすみませんでした」と苦笑交じりに語り、大役に向け「杏ちゃんたちが朝ドラで作ってくれた流れで、自分たちも朝から元気になるようなドラマにできたら」と意気込んだ。
「ごちそうさん」は食いしん坊のめ以子(杏さん)が、“食いだおれの街”大阪に嫁ぎ、激動の大正、昭和をたくましく生き、夫への愛を貫く半生を描く。29日が最終回。また、「花子とアン」はモンゴメリの名作「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる波瀾(はらん)万丈の半生を描く。放送は31日から全156回を予定している。
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