綾野剛:主演映画がモントリオール映画祭出品 目潤ませ「ありがたい」

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 俳優の綾野剛さんが主演する映画「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)が8月にカナダで開催されるモントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に出品されることが10日、明らかになった。国学院大学(東京都渋谷区)で行われた映画の舞台あいさつの会場で知らされた綾野さんは「ありがたい。何かしらの形で評価されてほしいと思っていた」と目を潤ませながら語った。

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 映画は、何度も芥川賞候補に挙げられながらも受賞を逃し、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志さん唯一の長編小説が原作で、北海道・函館を舞台に運命の出会いと社会の底辺で生きる家族の物語を描く。「オカンの嫁入り」の呉監督がメガホンをとり、綾野さんのほか、池脇千鶴さん、菅田将暉さんらが出演している。19日から公開。

 舞台あいさつは原作者の佐藤さんの母校である同大学で開催された。綾野さんは集まった約500人の学生に「影響されることをおそれず、変化することをおそれず、おごらず、こびず、謙虚に」とエールを送り、「この映画を見て、自分を愛したり、抱きしめたりしてあげることができない人を愛してあげる、抱きしめてあげられる世の中になればいいなと思った。見たあとに皆さんの心に小さな愛がともれば幸いです」とメッセージを送った。舞台あいさつには呉監督も出席した。

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