マキタスポーツ:アニメ声優初挑戦 新境地開拓に意欲

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 お笑い芸人のマキタスポーツさんが、WOWOWの「大人番組リーグ2 脇役目線~主客逆転!教訓体感アニメ~」でアニメ声優を務めることになり、このほど東京都内のスタジオで収録を行った。ナレーション経験はあるが、アニメの声優は初挑戦というマキタスポーツさんは「普通の演技をするのとは違う。オーバーアクトになるぐらいの演技をやらないとアニメは伝わらないと思う」と持論を語り、「(オーバーな演技に)気持ちがついていけなくて、照れくさいと思っている自分をはねのけてやるという体験が自分的には面白かった」と収録を振り返った。

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 視聴者のインターネット投票によってレギュラー化する番組を選出する「大人番組リーグ2」の13番組のうちの一つで、誰もが知る昔話やおとぎ話を主役ではなく、脇役視点で描く新感覚のアニメーション番組。猿の目線で描かれた「桃太郎」、服の仕立屋を主人公にした「裸の王様」、鶴の目線に立った「鶴の恩返し」の3本を放送する。マキタスポーツさんは「桃太郎」の猿役で出演。たった一つのきびだんごで雇われ、鬼退治という美辞麗句のもとに過酷な働きを強要させられる猿の悲哀を描く。

 収録には、番組でナレーターや声優を務める松尾貴史さんも参加。松尾さんは脇役の視点で物語を描くという番組コンセプトに「こういうものがエンターテインメントで作れるのは、面白くて実験的。ものすごく価値があること」と答え、放送する物語以外で、気になっている“脇役”を聞かれると「『かちかち山』や『さるかに合戦』。『さるかに合戦』は猿側から描くと見ている側の気持ちの入れ方も変わってくると思う。あとは『金のおの、銀のおの』とか面白そう」と語っていた。

 マキタスポーツさんは今後どんな役をやりたいかを聞かれ、「僕の声だとやれる幅が狭いと思う」と謙遜しつつ、「その中で、発注があればいろいろやってみたい(笑い)」と意欲を見せ、「ルパン三世の次元みたいな渋い役とか、冷血非道な役とか。子供が見るキャラクターの声優もしてみたい。自分、子供がいるからかもしれないけど」と希望を語った。

 「大人番組リーグ2 脇役目線~主客逆転!教訓体感アニメ~」は11日午後11時からWOWOWプライムで放送。

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