綾戸智恵：実父の存在知り感無量　「怖いものが一切なくなった」

　歌手の綾戸智恵さん（56）が20日、東京都内で行われたWOWOWの番組「ノンフィクションW　綾戸智恵　その歌声が変わった日～父と母の痛みを抱いて～」の試写会に出席。番組は母親からの「本当の父親がいる」という突然の告白を機に、実の父親を探す綾戸さんの姿を追ったドキュメンタリーで、綾戸さんは「（実の）父の写真を見たときの感動は薄れることはない」と実父が明らかになった当時の様子を振り返り、「（真実を知り）怖いものが一切なくなったように思う。（これから）ゆっくりと自分の歌を歌えるように。これが先祖への供養になる」としみじみ語った。

ウナギノボリ

解説：新たな“最高峰”を目指したガンプラ　45周年のこだわりとは

　また、実父の存在が明らかになったときの心境について、「毛穴がパチパチ開く（感覚）。熱すぎる風呂に入った感覚に似ていて、毛穴が体より大きくなった気持ち」と独特な表現で答え、実父や家族のルーツを知る人たちとの出会いなどを通じ、「常に父がおるような気になり、ものすごく感無量で、これから曲がったことはしない（と決めた）。お客さんのために歌うという気になった。ここから“新生・綾戸”で頑張っていこうと（思った）」と思いを明かした。

　試写会には、綾戸さんと長年親交があり、同企画のディレクターを務めた映画監督のヤン・ヨンヒさんも出席。約半年にわたり密着したヤンさんは綾戸さんの姿勢について、「一度も（撮影を）やめると言わない、腹の据わり具合。本当にあっぱれとしかいいようがない。改めて好奇心が（湧いた）」と絶賛すると、綾戸さんは「じゃあ。第2弾やな！　WOWOWならドラマW（ドラマ枠）も残ってるで。私の役を上戸彩がやったらええ！」とノリノリで答え、会場の笑いを誘っていた。番組は30日午後10時からWOWOWプライムで放送。