花子とアン:時を隔てて友情の契り!孫同士で“初対面”

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 高視聴率を記録しているNHKの連続テレビ小説「花子とアン」のモデルとなった翻訳家の村岡花子さんの孫、村岡恵理さんと美枝さんが21日、「赤毛のアン」原作者のルーシー・モード・モンゴメリの孫、ケイト・マクドナルド・バトラーさんと初対面を果たした。3人が顔を合わせたのは、同日に日本橋三越本店新館(東京都中央区)の7階ギャラリーで開催された「モンゴメリと花子の赤毛のアン展」の開会式で、恵理さんは「実は祖母は、モンゴメリに会えたら、きっと親友になれたんじゃないかと言っているんですけれど、実際は出会えなかった。孫の私たちが友情を結べたのがうれしい」と喜びを語った。

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 村岡花子さんは「赤毛のアン」の翻訳者として知られ、ドラマは恵理さんの著書「アンのゆりかご」を原案に、ドラマ「Doctor−X」(テレビ朝日系)などの中園ミホさんの脚本で明治・大正・昭和にわたる波瀾(はらん)万丈の半生を描いている。

 同展は、日本とカナダの修好85周年を記念して、作家で牧師の妻、そして母として生きたモンゴメリと、同時代を生きた花子さんの情熱と人生を、2人の直筆原稿をはじめ、花子さんと夫のラブレターや再現された書斎、日本初公開となるモンゴメリのハンドメード手芸品、「赤毛のアン」の題材となったスクラップブックなどが展示されている。

 開会式後、バトラーさんらと同展を見学した恵理さんは「今年はモンゴメリの生誕140年でもある。展覧会のためにケイトさんたちも来日してくださった。まず第一に、すばらしい名作をありがとうという気持ちを天上にささげたい」と感謝。「『赤毛のアン』はもともと友情の証しとして戦時中に訳されたという史実もあるので、日本とカナダを平和友好でつないでくれるシンボルとして、これからもあり続けてほしいです」と語っていた。同展は6月2日まで開催。入場料は一般・大学生800円、高校・中学生600円(小学生以下無料)。見学時間は午前10時~午後7時、最終日は午後5時まで(入場30分前)。

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