ロンドンで開催中の2014年シーズンのテニスグランドスラム（4大大会）第3戦「ウィンブルドンテニス」。大会第4日目に行われた男子シングルス2回戦で、デニス・クドラ選手（米）を6-3、6-2、6-1のストレートで破り、3年連続となる3回戦進出を決めた錦織圭選手が2回戦を振り返った。錦織選手は3回戦でシモーヌ・ボレッリ選手（伊）と対戦する。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　−−特に第1セットとか、スコア以上にやりにくそうな相手なのかなとも思ったんですけど、いかがでしたでしょうか？

　やりにくいってことはないですけれど、1試合目とけっこう差があったので。全くラリー戦がない1試合目と、2試合目はとくに序盤にラリー戦が続き、少しラリー戦になってどうしたらいいかなというところもありました。2回目にブレークしてからはかなり自分に余裕ができて、プレーももっと大きく、幅も広く、バックのダウン・ザ・ラインだったり、かなり打っていけました。あとは2セットくらいから相手のサーブがなかなか入らなく、ファーストでスピンをかけにきたり、それでけっこう助けられましたね。リターンも今日は調子が良かったので、セカンドを打っていったり、プレッシャーをリターンからうまくかけていきました。

　−−相手は身長はないですが、サーブは130マイルくらいは出ていました。あれくらいのサーブだとけっこう打ちやすい範疇（はんちゅう）ですか。

　そうですね、速いサーブはあったんですけど、そこまで背が高くなく角度がないので、1歩でいける範囲にボールが来ました。リターンの調子もよく、ファーストもしっかり合わせて、自分のリターンポイントの確率もかなり高かったと思いますし、打ちやすかったですね。

　−−1回戦はつまらない試合だったと言っていましたけれど、2回戦はどうでしたか。

　これから試合によって緊張する場面も増えてくると思いますし、なかなか簡単には勝てない相手がくると思うので、今日はほぼ100点に近い出来だったので、次もこの調子をキープしたいと思います。

　−−今大会も含め、今シーズンずっとサーブがいいということで、いい成績につながっていると思うんですけれど、チームの中でどのように話し合っているんでしょうか。

　そんなに多く変えているところはないんですけれど。少しずつ日々の練習を増やしていくのと、スピードも前よりは出ていると思うので、特にグラスだと今日もエースも何本かあったり、フリーポイントがけっこう取れているので、これからもしっかりサーブの練習を増やしてやっていくとは思います。

　−−これだけ上位のシードで、あれだけランキングが離れた選手をむかえるというのは、今までと違って、多少プレッシャーとかあったりするものなんですか。普通の試合とはやはり違うのでしょうか。

　少しはありました。試合前にちょっと考えたりはしましたね。特にランキングが下の選手だと、下手をするというか、思い切り打ってきたり、読めない部分があったりするので、少し試合前は構えたというか、そういう気持ちは少しありました。

　−−今日の勝利でグランドスラム通算30勝。あと2勝で日本トップに並ぶところまできていますが、今まで積み重ねてきた部分を含めて何か思うところはありますか。

　まだなんとも言えないですね。100勝ならわかりますけど、まだまだ途中という感じなので、これからですね。今はかなりいい調子で、去年から特に今年はきているので、ここからがもっと伸びる時期かなと思います。

　−−次の試合相手ですけれど、ボレッリ選手の印象を教えていただけませんか。

　ボレッリ選手は練習・試合している姿をあまり見たことがないので、あまり情報はないですね。

　−−対戦相手も徐々に強くなってくると思うんですけれど、自分としては強い相手と対戦するために改善点などはありますか。

　より強い選手だと、フリーポイントがなかなかなくなってきます。ストローク戦でもミスが減るので、自然とラリーも長くなりますし、しっかり我慢できる気持ちも身体も必要だと思います。昔はトップの選手とやる時に少し無理をしないと勝てないところもあったんですけれど、最近それはあまりなくなってきているので、普段の自分のプレーをすれば十分戦えるレベルになってきていると思うので、無理をしないというところが一つ課題ではあると思います。

　＊……WOWOWでは大会の模様を7月6日まで連日生中継（6月29日を除く）。男子シングルス3回戦「錦織圭vsシモーヌ・ボレッリ」は28日午後7時半からWOWOWライブで生中継される。