アニメジャパン:“再合流”イベント第2回来年3月開催 ファミリー層増を目指す

3月に行われた「アニメジャパン 2014」の様子
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3月に行われた「アニメジャパン 2014」の様子

 東京都の青少年健全育成条例改正をめぐり分裂した「東京国際アニメフェア(TAF)」と「アニメコンテンツエキスポ(ACE)」が再合流したアニメ展示会「AnimeJapan(アニメジャパン)」の第2回が、2015年3月20~22日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されることが30日、分かった。第1回と同様に東京都は参加しない。第1回は、子ども向けのスペースを用意するなどファミリー層を意識したが、大人のアニメファンが多数を占めたことを踏まえ、第2回はファミリー限定エリアを設けるなどゾーニング(区分)を図る。

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 10年12月に過激な性的描写のあるマンガの販売規制を強化する東京都の青少年健全育成条例改正案が可決されたことを受け、出版社や主要アニメ関連企業が「表現の自由を侵害するおそれがある」として都などが主催するTAFをボイコットして開かれたのがACEだった。11年は東日本大震災の影響で中止になり、12、13年は分裂状態のまま二つのイベントが開催された。

 第1回のアニメジャパンは、KADOKAWAなどの19社と日本動画協会で結成された実行委員会が主催し、今年3月22、23日に東京ビッグサイトで開催された。アニプレックスやバンダイナムコグループなど143の企業・団体が参加し、2日間で、約11万1000人が来場した。

 第2回は、ファミリー限定エリアに加え、商談のためビジネスエリアを設置するほか、海外ビジネス施策の強化を目指す。ファミリー層の来場者増を目指して、小学生以下を入場無料にし、都内や近郊の幼稚園、保育園、小学校に招待券を配布する。ファミリー限定エリアには専用入場口を用意するなど施策を行い、12万人の入場者を見込んでいる。

 総合プロデューサーを務めるバンダイビジュアルの廣岡祐次さんは30日、東京都内で開かれたイベントの発表会で「第1回はファミリーの来場者が予想よりも少なかった。より安心して老若男女が楽しめるようにしたい」と企画意図を説明した。

 「アニメジャパン 2015」は、3月20、21日に商談のためのビジネスエリアを開放し、21、22日が一般公開日となる。入場券は15年1月下旬に発売予定。

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