テレビ質問状:ノンフィクションW「遥かなる北極点」 北極点へ無補給の単独徒歩に挑んだ姿を追う

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 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。7月4日にPart1、11日にPart2が放送される「遥かなる北極点 孤高の冒険家 日本初の偉業に挑む」を担当したWOWOWの制作部の古谷秀樹プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力は?

 今年3月、北極点への無補給での単独徒歩に挑んだ冒険家の荻田泰永さん。その挑戦を日本での準備期間から、およそ2カ月にわたって追いました。成功すれば史上3人目、日本人初となる今回の遠征。自分の可能性を信じ、とてつもなく困難な冒険に挑んだ男の生きざまを、前後編で2週にわたってお届けします。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 かつてない、壮大なドキュメンタリーになると考えたためです。現代の日本では、荻田さんほどの冒険家に密着取材できるチャンスはそうありません。誰も見たことがない極地での映像を通し、北極冒険という未知の世界を追体験してもらいたいと思いました。

 −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 荻田さんの冒険は文字通り“単独”で挑むため、遠征中はカメラマンが帯同できません。遠征中の映像はすべて荻田さんご本人が撮影したものですので、我々制作陣も荻田さんが帰国されるまで、どんな映像が撮れているのか分かりませんでした。

 もちろん過去の遠征で荻田さんが撮影された映像集を見た上で、番組化の判断を下したわけですが、ドキュメンタリーの取材対象者に撮影まで委ねてしまうケースは前例のないことです。帰国後の映像を確認し、十分すぎるほどの映像が撮れていることを確認できたときは、正直にいってホッとしましたね(笑い)。

 −−制作中、一番に心がけたことは?

 荻田さんが撮影された遠征中の映像は、とにかく臨場感があってハラハラドキドキするような映像ばかりでした。自分が最初に見た北極遠征中の映像で感じた驚きや感動を、色あせることなくお届けすることです。

 −−番組の見どころを教えてください。

 マイナス50度の氷原を、たった一人で50日間歩き続ける冒険は、誰にとっても未知の世界だと思います。北極海の氷の上で、可能性を模索しながら前に進み続ける荻田さんの姿を通し、皆様の心に眠っている冒険心やチャレンジ精神を呼び起こしてください!

 WOWOW 制作部 プロデューサー 古谷秀樹

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